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【幻獣絵日記】021

最寄駅から西へ一駅行ったところに、有名な山がある。

なんでもその山には烏のように黒い羽を持った天狗がいるのだとか。

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子供の頃、私は山が好きだった。

山の中には、何かが潜む気配がする。その気配は恐ろしく、けれど、心惹かれるものだった。

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最近は山に登る時、専らケーブルカーを使ってしまっている。悲しいかな、体力があまりにも保たないのだ...

けれど彼らに会いたいのなら、ゆっくりでも良いから、歩いて頂上を目指してみるべきなのかもしれない...。

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