見出し画像

希望の音色 ピアノ復興プロジェクト(後編)

どーも くわえ先生です。

本日は、前回の「希望の音色 ピアノ復興プロジェクト(前編)」の続きを書いていこうと思います。

まだお読みでない方は、合わせて読んでいただければと思います。

「ボランティア活動で感じた事」「希望のピアノ」にかける想いなどを書かせていただいています。

クラウドファンディングで支援が集まる(2020年11月〜1月)

11月25日〜1月29日の約2ヶ月間、クラウドファンディングで支援を募りました。
クラウドファンディング開始から、新聞やテレビ、ラジオなどでもたくさん取り上げていただき、このプロジェクトを多くの方に知ってもらうことができました。
目標金額を大幅に超える 「2,538,000円」が277名 の支援者によって集まりました。
またクラウドファンディング以外でも、募金の呼びかけや募金箱の設置などで多くの方にご協力、ご支援を頂きました。
兵庫県、大阪府、熊本県、福島県のほか、日本全国から多くの支援が集まり、皆さんの想いがピアノ修復へ繋がりました。

ご支援・ご協力をいただきました皆さま、本当にありがとうございました


運搬・修理〜完成へ(2020年11月〜2021年2月)

2020年11月9日、渡小学校の体育館からピアノを運び出し、21日に福島県いわき市「ピアノショップいわき」に到着しました。
1500キロの道のりの旅でした。

画像1

体育館からトラックに乗せるときも、壊さないようにと、ゆっくりゆっくり丁寧に積み込みしてくださいました。

とても大変な長い道のりだったと思います。

画像2


画像3

画像6

図1

画像8

約4ヶ月間、遠藤さんを中心に、ご家族の皆様で愛情を持って、一生懸命ピアノ修復にあたっていただきました。
約1万個の部品を取り替えたり、修復を行い、毎日気の遠くなるような作業が続きました。

そしてピアノ修復作業が終わり、復活を遂げたピアノは、3月1日に福島県いわき市から球磨村へ向けて出発しました。
この日も多くの報道陣が駆けつけ、全国でテレビに放送や新聞記事にもしていただきました。

球磨村の方々からも、早く復興ピアノの音色を聞きたいというお声を頂きました。

その中で、卒業式だけではなく、村民の方々にも聞いていただきたいという思いで、ピアノ復興記念式典を行うことになりました。


画像1

ピアノ復興記念式典(2021年3月21日)

約5ヶ月ぶりに、ピアノが球磨村に帰ってきました。
災害があった7月4日、水没し横倒しになったまま、ひとりぼっちだったピアノ。。。
約5ヶ月という期間で、たくさんの方の想いが詰まって生き返りました。
とても綺麗になっていましたが、所々には災害の痕跡が残っています。
目標金額超える支援が集まり、追加での支援金を「ピアノ復興記念式典」の開催に充てさせていただきました。
災害を乗り越え、戻ってきた渡小学校のピアノの音色を聴きたいと、村民など合わせて約250名の方が参加してくれました。
式典には球磨村の村長、教育長、渡小学校校長にもご挨拶をいただき、またMOVE一人ひとりの想いを伝え、
遠藤さんからも修復への想いをお話いただきました。

ピアノ演奏には、日本だけでなく世界的にも活躍されている「西村由紀江」さんが来てくださいました。
オリジナル曲やふるさとなどの馴染みのある曲まで演奏していただき、会場には温かくてとても美しい音色が響き渡りました。

最後には西村さんの伴奏で子どもたちの合唱「believe」や渡小学校「校歌」を披露し、会場は感動に包まれました。
僕も自然と涙がこぼれていました。

多くの方が、安らかな心になっていただけたことだと思います。
いつも言うように健康には、安らかな心が必要です。

皆様の、健康は、必ず復興への希望にもつながると思っています。

終演後は、子どもたちがピアノの周りに集まり、写真を撮ったり、弾いたりして喜んでくれました。
きっとこのピアノは、これからたくさんの人が弾き、多くの方に音色を聴いてもらい、
愛され、希望を届けていくピアノになってくれると思います

ピアノ復興式典の様子はこちらからご覧いただけます。


渡小学校 卒業式(2021年3月23日)

画像8

仮設校舎がある一勝地小学校の体育館で渡小学校卒業式が行われました。

このピアノで校歌を歌って、想い出に残る卒業式を迎えて欲しい。
この想いから「ピアノ復興プロジェクト」がスタートし、約半年後のこの日、あの時の 想いが叶う日 となりました。

渡小学校を卒業する 13 名の子どもたちは、災害やコロナを乗り越え、とても輝いていました。
保護者や先生たち、また支援していただいた方への感謝の言葉とともに、ピアノで「旅立ちの日に」や「believe」などを合唱し、
卒業式の最後には、校歌を大きな声で歌い、明日への希望を胸に、キラキラした目で子どもたちは卒業していきました。

ピアノの音色、子どもたちの歌声は『希望』そのものでした。
このピアノが、球磨村の『復興への希望』のシンボルとなってくれることを願い、このピアノが
『希望のピアノ』
として多くの方を元気づけていく存在になることを祈っています。
この卒業式で「ピアノ復興プロジェクト」は、ひとまずゴールを迎えました。
ご支援、ご協力をいただいた全ての皆さま、本当にありがとうございました。

また、多くのメディアの取材、放映ありがとうございました。

スクリーンショット (10)


これからも球磨村の復興に携わっていきたいと思っております。

本日も、最後まで読んでいただいてありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?