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印象派画家リャドの大回顧展

 スペイン生まれで各国の王室に愛された画家ホアキン・トレンツ・リャド。創作のかたわら美術学校を主宰。リャドは惜しまれつつ1993年、47歳の若さで亡くなってしまった。しかし、彼の作品の輝きは消えない。
 20世紀を駆け抜けた印象派画家の創作活動を俯瞰できる「リャド大回顧展」が2024年早々、日本にやって来る。
 1月5日(金)から15日(月)まで東京「新宿アイランド」、1月19日(金)から22日(月)まで浜松「えんてつホール」、1月26日(金)から29日(月)まで長野「アルピコプラザ」、2月2日(金)から5日(月)まで「サンメッセ香川」、2月9日(金)から12日(月・祝)まで「YOKOHAMA COAST」、2月15日(木)から19日(月)まで群馬「日本トーターグリーンドーム前橋」で開かれる。
 入場無料。絵画展示販売会も開かれる。


 ヨーロッパ各国の王室をはじめ、国際的な写真家デイヴィッド・ハミルトンやヘルムート・ニュートン、女優のシルビア・クリステルなど多くの著名人と親交を持ち、彼らの肖像画を描いた。
 スペイン国王夫妻、デンマークのヘンリー皇太子やベネディクト王女、スウェーデンのクリスティーナ王女、モナコ王国のカロリーナ王女らの肖像画を手がけたことから「20世紀のベラスケス」と称賛された。
 深い陰影の色彩は見る者を思わず引き込んでしまう。そこにはスペインのバロック絵画の伝統を見ることが出来るともいわれた。
 1988年、パリのジャーナリスト協会はその年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にリャドを選出した。これはリャドの国際的なクリエイティブな活動を高く評価してのことだった。スペインのアーチストとしてはミロ、ダリに続く3人目の快挙だった。


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