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ふるさと回帰フェア③

 全国およそ270の自治体・団体の担当者が地方への移住・定住を考えている人たちにアドバイスをする日本最大級の移住関連イベント「ふるさと回帰フェア2024」の二日目にして最終日である9月22日(日)、会場である東京国際フォーラムを訪れた。
 この日は移住を考えている人たち、具体的に自治体のブースで話を聞いた人たちなどに「なぜ移住なのか?」「どこが移住先としての候補なのか?」「その理由?」「ネックとなりうるものとは?」を聞いた。
 まず、初心者ブースから立ち上がった都内在住の60代の夫婦に話を聞いた。漠然としたイメージで相談したのかと思いきや、千葉あるいは神奈川といった近隣エリアを移住先として考えているという。
 現在宿舎住まいで明け渡さなければならなくなるので、というのが移住を考えている直接の理由だが、子どもが東京にいて孫もいるので、彼らからそう遠くない所に住みたいという希望を持っているそうだ。
 「仕事も辞めたくないし、年金生活になるので物価の安さもポイントです」とご主人は話してくれた。


 こちらは横浜から来た60代のご夫婦。香川県仲多度郡まんのう町のブースで説明を受けたところだった。「先週、家族で高松に旅行をしたんです。移住は4,5年先のことですが、場所はまだ決まっていないんです。でも妻がこういう所がいいかなって」とご主人。
 説明を受けた感想は「町が思ったよりひらけていて、一方で山あり海あり。美術館で有名なアートの直島も近い」。
 長野県飯網町のブースではやはり50代後半のご夫婦が待っていたので話を聞いた。なぜ飯網町にピンポイントかといえば「主人の叔母が過去移住してリンゴ農家をやっていたんです」と奥様。
 「それに家族で長いこと毎年、キャンプに行っており、町の雰囲気がわかっているのです。だから候補地の一つにしています」。
 「あと1,2年で定年なので、その後は好きなことをやっていきたい。主人がコーヒー焙煎が趣味なので、それを移住先でやりたいし、地域のために何かやりたい、貢献したいという気持ちもあります」。

賑わう群馬県のブース


 あと、若者にも岐阜県多治見市のブースの前で話を聞いた。20代のご夫婦で来ており、3歳と7歳の子どもがいるという。今、群馬県の伊勢崎市に住んでいるが「近所づきあいがあまりない。みんな他の家に興味がない。冷たい。心地よくない。子どもの鳴き声を気にしてしまいます」。
 今住んでいる所は中途半端だという。
 多治見はジブリパークが近いのはポイントだとご主人。
 仕事は建設業で免許を持っているので移った先でも続けるそうだ。
 男性一人で相談しに来ていた方にも話を聞いた。30歳ぐらいだ。函館のブースに来たが「まだ移住についてはぼんやり考えている段階」だという。「旅行で行っていいなと思ってこのブースに来ました」。
 「移住に関しては右も左もわからないので、どこまで具体的なイメージがつかめるかなということで来たんです」。
 仕事はリモートで出来るので心配していないと話す。エンジニアなので、気になっているのは、函館でエンジニアへの需要がどれだけあるのかということだそうだ。

対馬の相談ブース


(終わり)

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