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『赤崎 健のある一日。』~ヒーローの世界観創作

「マズい!! 遅刻だ!!!」

俺の名前は、赤崎 健。


俳優として活動させてもらっているが

今はヒーロードラマに主演させてもらっている。


その撮影現場に今日は早く行かねばならなかったのだが、

目覚まし時計をセットし忘れるなんて!!!


『ちょっと 赤崎くん!!! 今、ドコ?!!』


カンカンに怒ったマネージャーの電話がなければ

まだ夢の中だったろう。


昨日の夜も、

駅で大事なピアスをなくしたという女の子の捜索に付き合って

結局帰宅したのは深夜だったし・・・


いや、これはただの言い訳だ。



これ以上、共演者やスタッフを待たせるわけにはいかない!


秒で顔を洗い、服を着替え、家を飛び出す。



あと、もう少しで駅。

これなら、次の電車に間に合いそうだ。


ほっと一安心するも


その手前の歩道橋の下で、

うずくまる おばあさんの姿が目に入る。


・・・ん?大丈夫か???

いや、今は一刻も早く、現場に向かわねば。



そのまま側を通りすぎ・・・ようとするも


いや、このまま見過ごせない!!



スマホでマネージャーに

「もう少し時間かかります」とだけメッセージをおくり、


うずくまったまま動かない おばあさんに声をかける。


「大丈夫ですか?」


「あ・・。あぁ・・・・。」

少し、息苦しそうに、顔をあげたおばあさん。


って!! 共演者の 黒松てつ子さん?!!


ん? よーく見ると、黒松さんの服、

ドラマの衣装では???!



そーっと周りを伺うと、


なんと、撮影陣がそろっている!!!


えーと、これはつまり・・・


すると、黒松てつ子さんが、小声で言う。

「ゴニョゴニョ・・・あの台本
 ・・・ゴニョゴニョ」


小声すぎて聞き取れないところばかりだったが、


きっと、これは、
あの場面の撮影がすでに開始されている!!


記憶をフル回転して、


思い出せ!!『武山 雅』


~~~~~~~~


「はーい!カットー!!!」 監督の声が響く。


「赤崎くん、お疲れ様。」

電話ではあんなに怒鳴っていたマネージャーが
笑顔で現れた。


「マネージャー、これは一体??」


「あー。監督がね。
リアリティーを求めたいって。

だから、こんな形になったの。」


はい?


「でも、
俺が黒松さんに声をかけない可能性だって・・」


「その辺は大丈夫よ。

 だって、この間だって、
 白木ななちゃんを救ったでしょ?」


「そうですよ! 赤崎さんは命の恩人です!」

出番を待っていた
白木ななちゃんが飛び出してきた。


「そう、白木ななちゃんの話を聞いてね。

監督がぜひ、
そのありのままを撮ってみたいって。」


「それなら、そうと言ってくれれば!」


「言ったら、意味なくなるじゃない!」

と、笑いながらマネージャーが言い返す。



「フフフ。さすがリアリティーヒーローだねぇ。

 声をかけてくれた赤崎くんの表情、
 良かったよぉ。」

横で、あれほど苦しそうな演技をしていた 
黒松てつ子さんが笑っていた。



・・・まぁ、


うずくまっていたおばあさんが
何事もなかったこと

そして、無事に撮影が終わったんだから、


一件落着・・・かな。



周りが盛り上がる中、

俺は一息ついて、

静かに空を見上げたのだった。


♪♬♪♬♪


ゆけゆけ! 赤崎 健。

我らがリアリティーヒーロー!

今日も君の優しさと勇気で 
救われる人がいるのだ!


♪♬♪♬♪


はいっ!

ということで、
今回フォロワーの二ノ宮旬さんの企画に
参加させていただきました!



二ノ宮旬さんの作られた
とてもカッコいい魅力的なキャラクター
:赤崎健さんをお借りしまして

二ノ宮旬さんの漫画に出ていた、
可愛い白木ななちゃんにも出演いただきまして





このような二次創作させていただき、
とても楽しかったです!

(旬さんの描かれたイメージを
 壊していないか心配・・・)



貴重な機会をいただきまして、
ありがとうございました!!


旬さんの次回作も楽しみにしています~✨



数ある記事の中から読んでくださってありがとうございます♪ なにかお届けすることができたのなら、とっても嬉しいです!