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【インタビューレポ】稲作本店/井上さんご夫婦 -前編-

こんにちは。クウトクルの中田です。
やっと、ZINEづくりが本格的に動き始めました。※ZINEとは個人で作る出版物のことです。

いま、僕がつくろうとしているのは「農」にまつわる5名程度の方へのインタビューをまとめた1冊(農家の方もいらっしゃいますが、そうでない方も。いろいろな角度から「農」を知るきっかけになるようなものを目指します)。

少し距離が空いてしまっている「都市」と「農」をちょっとでも近づけようとする試みでもあり、はじまりはたった一人の(つまり僕の)「もっと知りたい」という純粋な好奇心から始まっています。

ついにインタビューがはじまりました

そのZINEづくりが動き出したというのは、ついに先週、1人目の方のインタビューを終えました!

1人目(1組目)の方は……

#稲作本店 の井上敬二朗さん・真梨子さんご夫妻です!!!

↓お二人のTwitter
(毎日更新されていてすごいです…)
https://mobile.twitter.com/tintsf

https://mobile.twitter.com/farm1739

↓こちらの動画も素晴らしいのでぜひご覧ください!

お二人は那須で150年続く稲作ファーム(田んぼの面積はディズニーランドの半分のもあるそうです!)を数年前に継いだのですが、
そこに至るまでの経歴とこれから目指そうとしている目的地が、いい意味で僕の「農家像」を壊してくれました。

そのあたりも少し触れつつ、インタビュー当日のレポを2回に分けてお伝えします。

インタビューを申し込むまで

そもそも、僕が井上ご夫妻を知ったきっかけはTwitterでした。「農」のZINEをつくることに決めるちょっと前から、まずは情報を集めようと、「農」にまつわる様々な方のアカウントをどんどんフォローしていました(なんせ、完全な素人)。

そうして数日が経ったある日、タイムラインが1つの話題だけでばーーっと埋まったことがあったんですね。何も知らない僕は何事かと思いましたが、よくよく調べると、それは、井上さんたちが立ち上げたクラウドファンディングが目標達成(300万円)したという話題でした。

もともとは東京で外資系企業に勤めていた方が「農」へ転身していること。
クラウドファンディングで300万円の支援を集めた農家さんがいること。


そして、新しいブランドを立ち上げようとしていて、「開かれた田んぼ」を目指すという目標がること。

どれも僕の漠然ともっていた「農家像」とは少し違っていて、新鮮な驚きが残っていました。那須に面白いことを仕掛けている人がいることを、ここで初めて知ったのです。

そして、ZINEを作るということを決めた時。あのときのTwitterのタイムラインが脳裏に浮かんできて、すぐに、直感的に、「あのお二人に、お話を伺ってみたい!」と思いました。

こういうときの直感は大事にしています。
あまり時間を置くと、形を変えてしまう繊細なものですので、すぐに何か行動に移すようにしています。その日も、気づくとインタビュー依頼のメールを打ち込み始めていました。

「時間」をいただくということ

ZINEをつくろうと思ったきっかけは、正確には、「農」にまつわる方にお話を聞きたいと思ったからではありません。なぜならそれは、ZINEをつくらなくても実行しようと思っていたからです。

それならなぜつくるのかというと、話を聞かせてくださったその方の時間に、微力でも報いたかったからです。

お話を聞いて「勉強になった!」と僕が思うだけでは、相手の方にメリットがありませんが、そのとき聞かせてくださった話は、僕以外の誰かがもしかしたら「知りたかった情報」かもしれない。だから個人のお金でそれを1冊に閉じ込めて、1人でも多くの「誰か」に届けることで、話を聞かせてくれた方の活動を(どれだけ小さくても)推進するお役に立てるなら「やらないよりやったほうがいい」、そんな風に考えて今に至ります。

そのため、インタビューでは先方の「時間」に対する敬意だけは忘れないようにしようと気をつけています。それは倫理観という高尚なものではなく、単純にこの企画の目的そのものなので、それができなかったときはどんなにいい1冊ができても、この企画は失敗なのです。

(結果的に井上さんのインタビューは4時間に及ぶのですが、それは次回に続きます)

さて、同じようにZINEづくりに挑戦している誰かの役に立つ可能性が1%でもある情報はできる限りnoteで書いていこうと思っているので、本日は最後にご依頼メールに記載した内容を簡単に。

※手探りでやっていることですし、これが正解というわけではありません(むしろきっと至らないところたくさんある…笑)。

意識したのは……

依頼したいことを文中の早い段階で伝える
 まだお会いしたことのない方へのメールだと自己紹介が長くなりがちですが、まずは結論から書くという基本を忘れないようにしました。今回で言うと「インタビュー取材をさせてほしい」ということです。

「語り始める」ときは枕詞を
 想いのたけをぶつけることは大切だと思います。なんといっても相手にとって自分は「会わないといけない人」ではないからです。だからちゃんと想いを伝えることは肝要ですが、いきなり語り始めるのは危険だと思います(よく見かけますよね。この話はなんだろうという時間が流れる瞬間)。そういうときには丁寧に枕詞を置くように気をつけました。
「少し長くなりますが、企画概要の前にまずは経緯からお話しさせてください」。こういった一言があるとないとでは、全然違うのかなーと思います。

いまある情報はちゃんと伝える
 企画概要はまだ全然煮詰まっていませんが、だからといって何も書かないとイメージができません。「企画のコンセプト」「どこで売られるのか」「ページ数」「発売時期」「価格」「発行予定数」をわかる範囲で記載しました。不明確なときは(仮)をつけて。
 そしてインタビューについても、1時間程度いただけないかと明確に時間を記した上で「日時」「場所」「お聞きしたいこと」「謝礼」を記載。先方が、このインタビューを受けるべきかご判断できるような情報を(あるだけ)お伝えするように気をつけました。

何かのご参考になるのか分かりませんが…
自分もトライアンドエラーを続けます。

次回は、実際に那須塩原に伺ったインタビュー当日の様子についてレポートします!

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