見出し画像

体調不良からの気づき

8月のお盆明けから一カ月ほど、久しぶりに大きい喘息の発作がやってきて、寝込んでいました。

トイレに行くくらいの動きで呼吸困難・咳が止まらない・苦しくてしょうがない。という強烈な発作が随分続きました。 おかげさまで今は元気です。

画像1

<この季節はあちこちにミヤコワスレが咲いています。草刈り時に切っちゃうと心が痛みます。>

18年前にホメオパシー療法で喘息体質と向き合って、体質改善・脱ステロイドをしました。その時はちょっと上手に表現できないくらいきつかったのですが、数か月かけて、症状が治まっていく中で「薬で押さえるのではなくて、自分自身の力で、自己回復力で治ってゆける。」「自分は大丈夫だ。」という気づきがありました。これは、大きかった。この気づきがあったからこそ、今、ここでの日々があります。

画像2

<田んぼの土手にはツリガネニンジンのかわいらしい姿に出会えます。こちらも、草刈り中に切らないように要注意。今年は種取りをして、みようとおもう。葉っぱも美味しいみたいだし。>

さて、今回の長い発作は18年前を思い出すくらい結構きつかったので、「自分は大丈夫」という確信も抱きつつも、「いつまで続くんだ、この状況」とか「やっぱり、年齢を重ねてゆくと体力も落ちて、免疫力も下がってゆくのかなあ。大丈夫かなあ。」とか「なんで、薬を使わないんだろう?自分」とか、そんな思いもどんどん湧いてくるんですね。

画像7

<大豆の収穫時期も近づいてきました。蒸れて豆が傷まないように草刈りをしておいてくれたのはなつめです。どうもありがとう。>

でも、私はとても恵まれた中にいて、この状況をそのまま受け入れてくれる家族がいて、僕がやるべき役割も作業も代わってくれて、全般的に支えてもらえるので、その辺は安心して臥せっていることが出来ました。地域の仲間たちも私がするべき役割を代わってくれたり、思いを寄せてくれたり、友達から励ましの声が届いたり、こっそり、心を寄せていてくれた人が沢山いました。感謝です。

画像4

<今年の稲刈りメンバー。ぼくは見学できるくらいに回復していました。みんな、ご苦労様でした。>

そして、信頼するホメオパス(ホメオパシーの専門家)にどっしりと支えて頂きながら、今回の症状と向かい合ってゆくことが出来ました。

回復するにしたがって、気が付いてゆくことがありました。

「自分は元々、身体が強い訳じゃないんだ。」 これは、そんな自分を認めたくなくて、ずっと見ないふりをしていたことでした。だから、正確には、「気が付いた」のでは「気が付かないふりをしていた自分を認めた。」のです。

「そんな自分を認めなかったら、知らないうちに無理をして、何が無理なかもわからないまま、心身のバランスを崩して、体調も崩すよなあ。」

画像8

<療養中に試してみた足の裏浴。足の裏は身体中に繋がるツボがあるらしい。なのに、いつも日陰者。そんな足の裏に太陽光線をたっぷり浴びせたらさぞかしいいんじゃないかと思っています。効果はよく解らないけど、実に気持ちがいいです。>

本当の自分は、年をとってもこんな暮らしが続けられるのかなあと、心配する時もあります。 ぼくなんかよりも、もっとエネルギッシュに計画的に、情熱的に日々を送っている人をうらやんだり、劣等感を持ったり、あせったりする時もあります。 結局空回りして、自分自身のいい加減さばかりが目に付いてイヤになったりする時もあります。

これって、「本来、自分は強いものではない」ということを認めないで目を背けているから起きる事だなあ。

そんなことに気づいてゆくにつれて、「ああ、自分は自分のペースでいいな。」 「自分が出来る事をやってゆけばいいな。」 「もっと、そのままであろう。」 「もっとやりたい事をやろう。」 そんな気持ちが湧いていました。 

画像9

<来年の田んぼに向けてぼかし肥料を制作中>

ホメオパスにそんな話をしたところ、「今回の症状から受け取ることが出来る事を受け取れたね。症状やメッセージに向かい合えてよかったね。」というような事を言われてはじめて、「ああ、そのために、この体調悪化はあったのか。」と、気が付いたのです。

「自分は大丈夫」と思っていたいから自分の弱さに目を背けていたのに、自分の弱さを受け止めてみたら、むしろ「自分は大丈夫」という気持ちが強くなりました。不思議なものです。

画像5

<田んぼに一部だけ残した「はざ」にはもうすぐエゴマが干されます。>

おかげさまで、体調もほぼいつもどおりに回復し、今シーズン最後の草刈りをしたり、田んぼの残り仕事をしたり、山仕事をしたり、お約束のように不具合が起きる農機具や車をメンテナンスしたりしています。

もちろん、自分のペースで。

画像6

<わらを畑に還します。>

画像7

<「押切り」と呼ばれる藁切り機でザクザクと藁を切ってゆきます。瞑想のような時間が過ぎてゆきます。>

そうこうするうちに、お醤油搾りのシーズンがもうそこまでやってきました。こちらも、自分のペースで無理なくやってゆきます。同じくらい目の前の相手のペースも大切にしてゆければ、素敵な時間を過ごせるだろうなあ、素敵な出会いや出会い直しが出来るだろうなあと思っているところです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?