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そうは言ってもやっぱ味覚は相対的(人参のラぺ、昼食べるか夜食べるか)

以前書いたように、真夏の大汗かいた昼間に見晴らしのいいところで飲むラムネは絶対的な美味しさがあった。
でも、そのラムネを他のシチュエーションで飲んだら雷に打たれるような感動があるかといったら、そうでもないでしょう。
そういう意味ではやはり味覚は相対的。
その時の状況、温度・湿度、身体の状態、誰と一緒か、場所はどこか、などによって左右されるもの。同じ温度でも、日増しに温かくなる陽春と涼しくなりつつある秋口とでは、求める味は異なるでしょう。
身体が欲しているかどうか、というのが一つのポイントであるようです。

台風が過ぎ去りまた夏の暑さがぶり返してくたような日。
他に作業をしながら合間を縫ってお昼くらいから夕食の支度を開始。
人参のラぺは前もって作っておくと味がなじんで美味しくなるから、まずはその仕込みをすることに。


人参のラぺは、人参を細切り(が私にはできないのでスライサーを使用)にし、砂糖、塩、酢、オリーブオイルと混ぜ合わせ馴染ませるという、火を使わないで済むもんだから、こう暑くて火をかけたガスレンジの前に立ちたくない時にはうってつけの一品。
ラペにナッツやドライフルーツを入れると一層風味が豊かになるから、食べかけの袋の残り全部を投入。この日はローソンの『シナモン香るメープルミックス』(アーモンド、くるみ、アップル、プルーン)。


すりおろした生姜と足りない分の砂糖と塩(私はクレイジーソルトを使用)、夏場は酢よりレモンの方が食べやすいからレモンやレモン汁を味見しながら入れ、オリーブオイルをかけて、後は夕食まで冷蔵庫で寝かせるだけ。

しかしこの時はちょうど良かった味が、夕食に盛り付けて食べてみると、味が濃い……。塩分も甘さも濃い……。香りが強すぎてちょっとクドいかも……。
浸透圧で人参から出てきた水分に、ナッツにコーティングされていた糖分やドライフルーツの甘みが溶け出し、混ぜ合わせたてよりも味が濃くなったようでした。
要は計算不足。もうちょっとナッツやドライフルーツの量を加減すれば良かったのです。

あちゃー。

そうは言っても人参1本丸ごと仕込んだものだから、まだ残っている。
その残った分は、翌日のお昼に食べることに。


すると…………


美味しい…………。


確かにちょっとクドいかもしれないけど、パンチがあって食べやすい……。


汗かいてちょっと午前中の疲れがあるところでは、こういうはっきりとした味が入りやすく感じられました。

太陽の光が強い昼と、落ち着いた夜とでは、味覚が違う……!

他にも自分の傾向としては、コンロの前に立って味見をした時にちょうど良くても、座ってリラックスして食べる時には濃く感じることが多いです。
ちょっと食べるのと、腰を据えてしっかりと食べ続けるのとでは、求める濃さが違う……!


ごはんを作る際には、こういった差を頭に入れておいた方がいいですね。
ちゃんと分量を量りましょうというのは、そういうことの対策にもなるのか(いつも目分量)。

※ひまわりの画像はUlrike LeonePixabay)さんからお借りしました。多謝!



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