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2018 ローマ

意図せずに生まれる色や線がたまらなく好きだ。
ローマの街に行った時、壁の補修跡が面白くて、見ていて飽きなかった。
似た色の、しかし同じではない色のペンキで何度も塗り重ねられているところや、もはや色を合わせる気のない色使いだったり。
明らかに地面から手の届く範囲まで、手のストロークを残して塗られている壁とか。
そのおおらかさに惹かれた。
そもそも日本はあまり外壁をペンキで塗るという概念がないので、塗装の文化の違いが面白かった。

ヨーロッパ旅行に行くにあたって、RICOHのGR2を買った。
一眼も持っていったけど、結果GR2が大活躍だった。
スナップでパチパチ撮るには軽くて機動力のあるGR2が抜群に便利だった。

ローマの壁
継ぎ接ぎの壁
この色合い、線、たまらん
手が届くところまで。


こういうものって、こんなふうに塗ろうと思ってもできないと思うの。
パネルを張って、こういうデザインで描きたいと思っても、この筆使いはできないと思うのよね。
アートではなく生活。
生活の中にある美。

描かれた作品だと成立しないのに、写真だと成立するものがあるんだな、と思う。

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