オアハカのメルカドバッグ

プラスチック製のメルカドバッグは、現在ではメキシコ北部でも作られていますが、元々はオアハカ発祥です。

今では、素材の種類も増えましたが、10年前は、現在種類のバッグは少なく、もっと重くて角張ったタイプが主流でした。いまでも、村のおばさま達が使っています。(参考写真)

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メルカドバッグは、昔は刑務所の作業として作られていましたが、現在は普通の生産者も増えています。

ただ、オアハカ市内からかなり離れた村で、農業の傍らにバッグを作っていらっしゃいますので、

発送もオーダーも一筋縄ではいきません。

バッグの作り方ですが、簡単なようでかなーり手間がかかります。まずは、プラスチック糸を買いに行くのも、遠方へ行く必要があります。材料購入、材料準備、作成、発送と、長い工程を知ると生産者さんの忍耐強さに頭が上がりません。

まずは、木型に糸を貼ります。4面に貼ってから、ようやく編みの作業が始まります。

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平織、ロンボ織、V字、その他のデザイン様々あります。また、配色もオーダーに従って編んでいきます。

サイズにもよりますが、一個出来上がるまで半日以上かかるそうです。

また、バッグを編むの仕事は、力仕事ですので、男性の仕事になります。一方、パルマ等の柔らかい素材は女性が編んでいることが多いです。

写真は手際良くバッグを製作しているものです。デザイン付きなのに、手際の良さ!

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今では、様々なデザインが出回っていますが、生産者さんが自由に作ったバッグで、絶妙なカラーや新しい編み方を見ると、メキシコ人のセンスにあっぱれ!と一人感動しております。

また、上手な生産者のバッグは、編みが均一でパリっとしていて、惚れ惚れする出来です。

古くから受け継がれている伝統技術と、メキシコの生産者のクリエイティブ性は、メキシコ民芸品をもっと探究したいという気持ちを毎回駆り立たせます。

現地オアハカにて、メキシコ人とともに試行錯誤を重ねながら手仕事に関わっておりますが、不足の事態や苦労も大きいですが、メキシコ人や日本のお客様と喜びを分かち合える達成感を日々感じております。

ふとした笑顔をもたらしてくれるメキシコの手仕事を皆様にお届けできたら、と思っております。

Kuu_Oax



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