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演劇「ハイキュー!!」と、しいたけ占いで考えてみた影山飛雄のこと

12月13日の夜、「ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の大千秋楽(東京凱旋公演)をオンラインで視聴しました。オープニングの群舞と「バレーボール!」から始まる一連の掛け声、役者一人一人の個性あふれる動き、舞台ならではの音楽や演出に目はもう釘付け。試合展開もセリフも頭に入っている多くの観客を感動させるのだから、本当に集団の技術と熱意はすごいと思う。制作陣、キャストの皆さまありがとうございます。

夢中になって観劇している途中、ふと気づいたことがありました。この舞台は試合形式で行われるせいか、思ったより役者の出入りが少ない。つまり、長時間ステージ上に役者がずっと立っている。

セリフを話す時もあれば、踊る時もある。ボールを打つ動作もする。そのような時は、明確にやることがある分演じやすいと思われます。逆にそれ以外の、セリフのない裏芝居を行う時どうするか。たとえ隅っこでフォーカスされてなくても、常にキャラクターとして存在しないといけない。神経をしっかり行き届かせる必要があります。

ハイキュー!!には色々なキャラクターがいますが、個人的に演じるのが難しそうだなと思ったのが烏野高校の天才セッター、影山飛雄でした。

影山は主役の日向翔陽に次ぐメインキャラで、人気も高い。名前の通り日向の対になるような存在で、お互いが最強の味方でありライバルです。性格面でも明るく無邪気な日向と異なり、どちらかというと彼は表情がそこまで動かないタイプ。バレーボール以外では淡々としているイメージ。

舞台上で、日向は仲間と絡んだりして比較的はしゃぎます。一方影山は周囲と少し距離をとって、周りを見ていることが多い。たまに先輩と健闘を称えあったりもしますが、わりとあっさり終わり、その後は誰と絡むでもなくそこにいる。ひとりで、目に映る世界を見つめている。

個性はあるのだけど、内に秘めることが多いこの芝居、難しいなと思いました。原作やアニメでは描かれない部分の演技なのでなおさら。影山の他にも自分から積極的にいかないキャラクターはいるのですが、役によって多少アプローチのしやすさが異なると感じました。(例えば烏野の月島蛍や、音駒の孤爪研磨など。なお、役作りはどんなキャラクターでも難しいと思うので、あくまでも入り口の話です)。

影山は原作マンガを読んでいても、意外とつかみにくい人物のような気がします。伝わってくるのは、とにかく幼い頃からバレーボールが好きなこと。「三つ子の魂百まで」を体現するような人物。

ざっくりですが彼の特徴をまとめると、

・バレーボールをやる才能と情熱があり、それをバレーボールに全振りしている(逆にいうと、配分がうまくできない)

・バレーボール絡みだと完璧主義(ゆえにコートで独善的な態度をとってしまった)

・素直で直情型

・用事かモチベーションがない限り、自分から話しかけないタイプ

・目上の人と、ある種関心が薄い人には比較的冷静で丁寧

このような感じかなと思います。そうなると演劇における影山役、赤名竜之輔さんのお芝居は実に的確だなと。寡黙に佇んで、バレーボールのことばかり考えながら目の前を見つめている。

次回のファイナル公演も期待大。


原作者の古舘先生がガイドブックで「影山は成長するにつれどんどん存在感がなくなっていく」と書いていた通り、彼は先へ進むにつれ棘が取れていき、尖った個性が研磨されていきます。

悪目立ちしていた孤独な「コート上の王様」が、チームをよく見て、溶け込むように試合を支配する真のセッターへ成長する姿は、日向とはまた別の感慨を抱かせてくれる。

東北の寒い冬、夜が長い日に生まれたバレーボールの申し子の生き様、Vリーグ選手も認めるセッターの誕生をぜひ原作などでご確認ください。王冠とマントが似合うバレーボール選手、そうそういないから。


さて、最後にみんな大好き、毎週欠かさずチェックしてしまうしいたけ占いで影山を見ていきたいと思います。彼は12月22日生まれなので山羊座。

山羊座は、ある場面においては奇跡を起こす超人的なセンスと才能と執念を持っている人が多いけど、ほかの場面ではあんまり役に立たないポンコツみたいにもなります。(VOGUE GIRL 2021上半期占いより引用)

おお、影山っぽい。言葉で説明するのが不得手だったり、勉強が苦手だったりするところなんか、まさにそう。

2020年の山羊座は今まで定住してきた場所とか自分自身のスタイルから、テントを持って、遊牧の民のように移動を始める。(引用同上)

マンガ最終巻の本当のラストシーンから逆算すると、時期的に当たっている気がする。

僕は占いで山羊座という人達を見ていて、すごく好きな部分があります。それは、「おそろしく不器用で、頑固な部分があるところ」なのです。(引用同上)

コミュニケーション能力は日向に軍配が上がりがち。悔しいんだろうな。個人的には影山のサインのエピソードも好きで、書き方を必死に覚えるところが面白い子だなと。

影山飛雄のことはまだまだ書けそうですが、本日はここまで。アニメや演劇での引き続きの活躍を楽しみにしています。

追記:演劇ハイキュー!!アーカイブ始まりました!!








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