行楽日和だったので不思議話。2

今日の天気、ほぼ夏。

どこが行楽日和なんだい？
これを書いた日が行楽日和でした。

という事で、先日の続きです。
だいぶ経ってますがまあ細かい事は気にしない。

一応ここまでのあらすじです。

私が体験した不思議。
私は10代終わり頃気付いた。
好きな人から物をもらうと必ず壊れ、壊れた後はその人との関係も壊れると。
これまで好きになった人は３人。
全員から事の成り行きで何かしら貰い、そしてどういう訳かその都度壊れ、そこから急速に関係が薄れて縁が切れる。

もう今後好きな人からは物は貰わないと決めた。
決めたはずが…。

という感じです。
詳しく読みたい方はこちらをどうぞ。

それでは、その後来てしまった問題の4個目の話。
気になる方は続きをどうぞ。

・4個目

これが最後になる。
この後はもう恋愛というものをしていない。
好きな人も出来なくなった。

4個目は極め付け。
詳しく書こう。

二十代後半当時の事。
ひょんな事から専門学生の頃の友達と付き合う事になり、あれよあれよという間に結婚に至った。

結婚前にはフォトフレームをプレゼントにもらったりしていた。
３回目までの事が頭を過ったものの相手の好意を無下にも出来ないし、流石に４回目は無いだろうと思っていた。

そのフレームは某Dランドの私の好きなキャラクターとキラキラのストーンがあちこちに散りばめられたフレームだった。
その中でも一際大きいハート型のストーンパーツがキャラクターの隣あたりにくっついている。
私の好きなキャラクターのフレームとあってとても大切にした。

結婚後にも勿論新居にそのフレームを飾っていた。
ここまできたし、思い過ごしだったんだと思うようになった。

そして夫婦になった後もまた某Dランドに行ってお揃いのキーホルダーを買った。
当時まだ結婚指輪は買ってなくて、兎に角私はお揃いの何かが欲しかったんだと思う。
旦那になった人にはミッキー、私はミニー。
同じピンクの小さなキラキラのハートの石がキャラクターとは別についているキーホルダーだった。

結婚指輪はその後購入する予定ではあったが、これが人生で初めての好きな人とのお揃いの物だった。

それから暫く後に結婚指輪を買った。
毎日つけていられる様なシンプルなシルバーの指輪。
でも私の指にちょうど良いサイズが無くて、若干大きいサイズを選ぶしかなかった。

なので常に失くさないように気を遣った。
指輪がすっぽ抜けてしまいそうな料理の時は予め外して料理をしたし、お風呂の時や顔を洗う時、掃除の時は外してエプロンのポケットに入れたりしていた。
それでも失くしやすかった。
その度に探しては、なんでこんな所に？という場所から見つかったりした。
車を運転中とか、洗濯物を干してる途中とかによくどっかへ行っていた。
洗濯物を干してる間に失くした時は何故かカーペットの下から見つけた。
カーペットを結構捲って見つけ出した。

ええ？？何で？
いくら失くしやすいからってこんなカーペットの奥に滑り込む事ある？？

分からない。

それから暫くして、彼の様子がおかしくなった。
帰りが遅い。
その度に仕事の残業だった、とか、〇〇（彼の男友達）と会ってた。と言われ続けていた。
何故か嘘をついているように感じていた。
分からない。

そして、いつものように1人で留守番している時だった。
ふと自分のケータイを見ると、キャラクターと一緒についていたはずのハートが無い。
キャラクターはしっかり付いている。
それとは別にマルカンでしっかりつていたハート。
マルカンは隙間無く綺麗な丸形を保ったままキーホルダーに繋がっているので、ハートだけが取れた事になる。

じゃあハートの方が壊れちゃったのかな？？
どうしよう。

一生懸命ハートを探して、暫くして部屋の片隅に落ちていたハートを見つけてホッとした。

が、見るとどこも欠けていない。
ハートにはマルカンを通す穴が開いてるが、そこが壊れたものだと思っていたのに、傷一つ無い。
穴の部分も全く欠けておらず、私は暫くぼーっとそれを見ていた。

何で？？
どういう事？？

何故なのかどうやってなのか全く分からないけど、見た物をそのまま説明すると、ハートだけが無傷のまま取れた事になる。

旦那が帰ってきた後に同じキーホルダーを確認させてもらった。
実はマルカン2個で繋がっていてキーホルダーとハートを繋ぐための間の一個が取れてこの状態になってしまったんだろうと思ったからだ。

でも確認したら違った。
キーホルダーとハートの間にはマルカン一個だけで繋がっていた。

私「…」

嘘だ。
やめてくれ。

その日はそれで終了した。

私は事実を知りたくなかった。
でも聞かないといけない。
私の我慢も限界に達して、ある日問いただした。
本当はどこ行ってたのか。
彼は白状した。
元カノとこっそり会っていたと。

私は激怒して、家を出た。
実家に帰った。

あり得ない。
元カノと浮気していたのだと思うとどうして良いか分からなかった。

その3日後くらいに旦那が迎えに来た。
もう会わないと約束をしたので仕方無く帰ったが、私は複雑だった。

それから、徐々に徐々に色々崩れていった。
いろんな場面で意見が食い違っていって、2人とも生活に疲れていった感が否めない。
それでも何とか修復出来ないか探ったが、決定的な事が起こった。

あの大地震だった。

あの時間、私も仕事で大変だった。
何とかかんとか無事に帰って、家の中を見て青ざめて、とにかく片付けなきゃと色々ダメージを負いつつ家の中を片付けた。

その時手にしたあのフォトフレームの状態は今でも脳裏に焼き付いている。

しっかりしたフォトフレーム。
だが、一つだけ取れたパーツがあった。

キャラクターの横に付いていた大きなキラキラのハート。
ただ一つ、それだけがきれいに取れてどこかにいってしまっていた。

他のどのパーツもしっかりきちんとくっついているのに、よりにもよってどうしてハートだけが取れるんだ…。

私は滅茶苦茶青ざめた。

何で？？
どうして？？？

取れたハートのパーツは一生懸命探して、見つけた事は見つけた。
後日、旦那にくっつけてもらった。
凄くめんどくさそうだったけど。

あの地震の後私はとても不安定になってしまった。
まだあの時はこれから子供産むかもしれない体だったし、とてもじゃ無いけど、不安で堪らなかった。
でも旦那との心の距離はどんどん離れていった。

「そんなに不安なら1人で遠くに引っ越せばいいじゃん！」

あの言葉一生忘れない。

その後約一年、それでも修復しようと頑張ったがただの一人相撲で結果が出た。

一度外れた心はもう二度と元に戻る事は無い。
結婚指輪は自分の手で外し、他の２つのハートも含めて全部捨てた。

・・・・・・・・

という感じです。

私は以降1人でいる事を決意。
不幸中の幸いだったのは子供がいなかった事。
おかげで離婚も比較的スムーズでした。
今思えば、元旦那は早くからでかい息子状態だったんで離婚して大正解です。
私も私で終始虚弱なのでその点では申し訳ないとは思っていました。

そして子供作らなくて本当に良かったと思っています。
私のク○弱い体力となけなしの財力で子供を1人育てるなど、想像しただけでも子供に苦労をかけるのが目に見えてる。
っていうか、もしかしたら向こうの両親に子供取られてたかもな。

どちらにせよ、今よりずっと拗れて辛くなっていただろうという事は想像に難くないので、それだけは本当に懸命な選択だったと思う。
それからは心を壊して入院したり、家族の病気にとんでもなく振り回されたり、自分の事より自分の家族の問題が山積みで恋愛どころではなく現在に至る。

まあ、今ではもう今世は色々と諦めた方がいいなと悟ってます笑。
それにしても本当に都度ハートだけが取れていたので怖くて言葉でなかったな。

という事でした。

不思議と捉えるか、私の思い込みと捉えるかどうかは読んだあなた次第です。

これでこの話は終了です。

凄く長くなってしまって読み難い点多々あったかもしれません、お詫び申し上げます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
暇つぶしになれば幸いです。

それでは、また。