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住んでみて驚いた本当のフィンランド/靴家さちこ&セルボ貴子

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共著『住んでみてわかった本当のフィンランド』に収まりきらなかった「お宝原稿」及び「続編」を公開。目から鱗の在住者録。
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記事一覧

「住んでみてビックリした本当のフィンランド」~独立後の迷走・概説フィンランド史(5)~ 靴家さちこ

フィンランドの独立記念日は12月6日。この祝日には街中のいたるところで国旗が掲揚され、家々の窓辺にはフィンランドカラーの白と青のろうそくが2本立てられ灯りがともされる。1917年のその日には、ロシア化革命のどさくさに紛れてスヴィンフッヴド率いるフィンランド人議員たちがフィンランドの独立宣言を採用し、ロシアとの関係を断った。

しかしここでまだ一波乱ある。なんと、早速、独立後の新政府のあり方を巡って

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「住んでみてビックリした本当のフィンランド」~いよいよ独立!フィンランド誕生・概説フィンランド史(4)~ 靴家さちこ

大公国フィンランドとロシア帝国との蜜月も、1871年に成立したドイツ帝国に動揺したロシアが中央集権化に走ったことで終焉を迎える。1894年にフランスと同盟を結んだロシアはドイツとの関係を悪化させ、ロシアは対独戦争の準備のためさらに強権を進めた。当時のロシア皇帝ニコライ2世は、1899年に「二月詔書」でフィンランドのロシア化政策を打ち出し、フィンランド人の自治は剥奪され、フィンランド語も禁止され、公

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「住んでみてビックリした本当のフィンランド」~十字軍とかノブゴロドとかカルマル同盟とか・概説フィンランド史(2)~ 靴家さちこ

前号にも書いたが、世界史なら苦手だ。数字音痴が年号を頭に叩き込み、方向音痴が地図の中に迷い込み、戦で何度も変わる国境を必死で追ってみても全体像はつかみにくい。会ったこともない昔の偉人たちの長たらしい名前は「テストに出たら怖いぞ」と恐怖心をあおるだけで、なかなか親しみがもてない。

それでもいざ外国に住むとなれば、歴史ほどその国の人の国民性を探るうえで手がかりになるものはない。ノキア・ジャパンで数年

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「住んでみてビックリした本当のフィンランド」~新しい国フィンランド・概説フィンランド史(1)~ 靴家さちこ

2004年にフィンランド人の夫の故郷に移住してきた私が驚いたのは、近所に乱立するガラス張りバルコニー付きの近未来的なマンションの数々だった。これほどまでに、高さだけ同じもののデザインや色の統制がとれていない、ヨーロッパらしからぬマンションだらけなのは、私達の住むエリアが開発中だからだとも思ったが、首都ヘルシンキにしてみても、それほど歴史の重みを“どーん”と感じる古めかしい建物が、あまりない。

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