富永のテニス論
こんにちは。京大テニス部きっての喧嘩師、二回生の富永です。
暴力的な表現が徹底的に排除された健全な家庭で育った私ですが、昨年から始めた下宿生活の中で、breaking downや東京リベンジャーズなどの実家で暮らしていた頃は目にするはずのなかった刺激的なコンテンツに影響され、ヤンキーに憧れ、喧嘩にのめり込むようになりました。帰宅後、テニスで疲れた体にムチを打って喧嘩のフォームチェックを繰り返す日々を送っています。そんな私の通算喧嘩戦績は0勝1敗となっています。小学2年の時に開始4秒程で急所に膝を入れられ、そのまま気絶させられて以来、白星はおろか、実戦からも遠ざかっています。なんとか生涯通算勝率5割には乗せたいと思っているので、隙を見て、同回生あるいは下回生の部員に背後から殴り掛かろうと考えています。
さて、本題ですが、リーグ戦を経ての自分のテニスに対する新たな気づき、テニス観の変化について恐縮ですが述べさせていただこうと思います。
京大テニス部は1年の最大の目標として関西大学対抗テニスリーグ戦での2部昇格を掲げており、9月前半に行われたリーグ戦の結果、3部リーグで2位の成績を残し、9月末に行われる予定の入れ替え戦への挑戦権を獲得しました。私自身は試合出場することはなく、レギュラーメンバーの試合を応援や審判、ボーラー、式次第という立場で支えるイレギュラーメンバーとしての戦いにはなりましたが、勝利の喜び、敗北の悔しさはもちろん、レギュラー同士のハイレベルなテニスを見ることで様々な学びを得ることが出来ました。
それらの学びのうちの一つが自分の得点パターンを確立し、試合の中で遂行することがいかに重要であるかということです。これまでは対抗戦の応援の際はレギュラーの放つ強い球、速い球に圧倒されてばかりでしたが、今回のリーグで試合を注意深く見てみると、レギュラーはただ強いボールをオープンスペースに打っているわけではなく、一定の形に持ち込むように配球して得点を重ねていることが分かりました。どの選手も一つ以上はパターンを持っていて、番手が上がるほどそのパターンが増えていくというような気がしました。これまでも色々な方が「得点パターンを確立することが大事」といった趣旨のことをおっしゃっているのを耳にしてきましたが、今回改めて、この目で確認することで理解することができました。
そして、そのような得点パターンを遂行していく上で、何か一つ飛び抜けて優れたショット、すなわち、「武器ショット」を有しておくことの重要性も認識させられました。緊迫感のあるラリーの流れを変えて、自分の得点パターンに持ち込むための起点となるショット、あるいはパターンを遂行した上で最後に放つ、ポイントを獲るための終点となるショットは各選手の得意なショットである場合が多かったように思います。プレッシャーのかかる、あるいは難易度が高いショットを打つ場面でミスをしないためには「絶対に打ち切ることが出来る」という自信と相手に満足のいく返球をさせないだけの球威が求められるのだと感じました。
そして上に記したように、これら「得点パターン」と「武器ショット」は密接に関連しているということも再認識させられました。
上記2つの学びを踏まえ、自分自身のテニスを見つめ直してみました。まず、得点パターンについてですが、これまでの自分は「相手がミスするまで真ん中に返し続ける」、「オープンコートに打つ」といった漠然とした考えしか持たずにプレーしてしまっていました。また武器ショットについても全部のショットのレベルを平均的に向上させることばかりを考え、特定のショットに拘って練習や試合に取り組むことができていませんでした。 一回生の冬以降、ショットの質は向上していても、部内での番手を上げることが出来ないという伸び悩みに陥っていますが、もしかしたらこのような「得点パターン確立」と「武器ショット」に対する認識の甘さがその原因の一つなのかもしれません。
では、この現状をいかに打開するかについて述べて、このnoteを締め括ろうと思います。私は現在、左手首の慢性的な痛みにより、バックハンドストロークを満足に打つことが出来ず、バック側に飛んだボールは全てスライスで返球せざるを得ない状況に立たされています。しかしながら、そのスライスもこれまで丁寧に向き合ったことはなく、両手バックでは届かない位置に飛んできた球をとりあえず相手コートに返球するためという程度の認識でしか使っておらず、結局、相手のチャンスボールになってしまうという展開が多いです。なので、ストロークが打てないこの期間をチャンスと捉え、バックスライスを徹底的に磨き、あわよくば自分の武器ショットにしようと思います。そして、バックスライスを活かすことが出来るような得点パターンも構築し、1日でも早くレギュラーの一員となり、京大テニス部の勝利に貢献できるような選手になります。
最後まで目を通していただきありがとうございました。入れ替え戦、勝ちましょう!
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