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未経験の食品製造業で事業承継を決めた二代目の若手経営者が実際にやってみて大変だったことBEST5

toroaの代表イガゴーです。

2020年6月に担い手不足の地方の町工場を事業承継して、未経験だった製造業の二代目になりました。

未経験で製造業の二代目って結構大変でした。

そんな苦労した話を記録します。


最初にお知らせとお願いがあります。

toroaがサービスリリースして1年半、かねてより目標にしていたとろ生チーズケーキとtoroaTeaが2022年ベストおとりよせ大賞にWノミネートされました!

BESTおとりよせ大賞とは日本最大級のお取り寄せ情報サイトおとりよせネット編集部、ユーザー、専門家が選ぶおとりよせコンテストです。

昨年の目標でBESTおとりよせ大賞とりたい!そう願い続けて努力してきましたが、今年チャンスを手にすることができました。

ファンの皆様、お客様のおかげです。本当にありがとうございます!

廃業寸前だった担い手不足の堺の小さな町工場から全国のお取り寄せ大賞を目指しています。

ユーザー登録が必要ですが▼から、12番、15番でtoroaを選んで投票いただけますと幸いです。全15部門に投票が必要になりますが、抽選で投票した賞品がもらえます。

おとりよせ大賞とらせてください!どうか投票をお願いいたします!

12番とろ生チーズケーキと15番toroaTeaセットです。

では本編へ!

5位 仕入先、必要な在庫量がわからない

業務が全くわからないところです。

仕入先を選定するところから始まりますが、卸の会社は最低何個〜注文可能ですという「ロット」の決まりがあります。

初めはネットで近隣の業者を調べながら材料を仕入れました。

なかなか新規取引先には厳しく、また急いでいるのに対応は後回しにされがちです。

とろ生ガトーショコラを作るにしても、最初は何個売れるかが未知数だったので、何個作れるかもわからず、たくさん迷い葛藤しました。

業者さんとの取引も最初はサンプル依頼しても届けが遅かったりしてたんですが、何度も何度も根気強く会話して、toroaも販売数が大きく成長したので取引金額も大きいので、今は地元ではかなり優先度が高いと思います。


4位 無駄なものが多すぎる

工場を引き受けて最初に目についたのは、無駄なものの多さでした。

年に1度しか使わない包材の段ボールが山積みされている。

知り合いから譲り受けた電気オーブンが入り口にある。

DIYする用の工具関係が倉庫を埋め尽くしている。

大きさの異なるボウルが多種存在している。

使えない冷蔵庫が物置化されているなど…

一旦無駄なものを全部捨てました。

無駄なものを置いていると空気、エネルギー、運が悪くなります。

あるべきものが、あるべき場所に、あるべくようにある状態を揃えることが重要です。不要なもの、作業を見直しました。


3位 量が増えるほど状態が大きく変わる

これまで私がやってきたレシピ開発は作ってすぐ自分が食べるレシピの開発でしたが、商品として大量に製造する製造業では一度に仕込む量が違います。

キャラメルソースは1人前ならすぐに色づきますが、500本分のキャラメルを仕込む必要があるので色づくまでの時間が何倍もかかります。

時間が変わると蒸発する水の量が変わるし、鍋のサイズが変わっても変わります。

製造業の場合は仕込む量によって変数が大きく、とても苦労しました。


2位 責任感覚、時間感覚、目標意識のすり合わせ

継続雇用した職人さんと対立しました。

衛生的にリスクのあるやり方に対して私は徹底的に許さなかったので、職人さんは黙りこんで会話にならない、挨拶もしない、目も合わさない、などコミュニケーションロスが起きていました。

時間感覚もこれまでの業績ではマイペースに毎日工場に来て作ればよかったところが、休日と業務時間が明確になったことで、早く動かさなければいけなくなります。

日本一おいしいガトーショコラを作る、堺から世界で認められるスイーツをつくる、という最初に掲げた意図も、1日の目標製造焼成数が全然一致していない、など目標意識の違いには非常に苦労しました。

どうしても折り合いがつかないこともありましたが、東京スタッフも含めて命と時間と将来を預かっているトップの私として、利己的なこだわりを聞くわけにはいかないと制してルールとして守らせることもありました。

今ではルールの重要性を理解して、ルールで運用することにしています。


1位 消費者感覚の違い

一番の苦労は「消費者感覚」がないことです。

toroaのとろ生ガトーショコラで3980円+送料がかかります。

ただでさえ価格に厳しい"大阪 堺"の地域性に加え、製造スタッフはtoroaの商品を購入するタイプの人ではありませんでした。

お取り寄せもしないし、梅田に行って話題のお店にいくような行動習慣もありません。

消費者の立場の感覚がないと、梱包もカードの向きが逆になっていたり、表示シールがズレていたりしても気がつかないのです。

お客様なら一発でみてガッカリすることってありますが、それが製造スタッフでは気づけないのでとてもすり合わせが大変でした。

今も製造スタッフにもtoroaをちょこちょこ買ってくれる人がいたり、色んな話題のお店に遠征してる広報スタッフがいたり、感覚で異なる点をルールを決めて運用することでこの問題は解決しました。


以上がBEST5でした。編集後記

振り返ってみて雑記ですが、こういう細部のストーリーってあまり出回らなくて、紹介いただく時ってやっぱり「楽天デイリーランキングのスイーツ部門、チーズケーキ部門2冠達成」とか「日本最大級のおとりよせ口コミサイトおとりよせネットスイーツ部門で1位」とか結果で紹介されるじゃないですか。

これら実績は真剣に打ち込んできた日々が積み重なっての結果なんですよね。こういう私たちが何を重要と信念を持って打ち込んできたかって言葉にするのはとても大切だし承認になるなぁと思いました。

定期的に記事化していきます!

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