見出し画像

【イギリスひとり旅】Vol.12 Bush Hall 「The Petersens」

イギリスをひとり旅すると豪語したのは数年前だけれど、この夏に行こうと決め手になってくれたのはThe Petersensのヨーロッパツアーの告知だった。

2023年の春にYoutubeでHere Comes The SunのギターTABを探していたときに流れてきたHere Comes The Sunのカバー動画に深く心を動かされる。
ブルーグラスのフィドルやマンドリンやブルースギターの音色が自分にとっては新鮮で、何より、全ての瞬間から伝わってくる音楽を自然に楽しんでる感じ。きっと休日に朝起きて、ちょっと合わせてみようって録音なんて考えもせずに家の中に音楽が響き出す風景があるんだろう。シンクロするコーラスと、演奏のライブ感と、疑いようのない“あたたかさ”と自然な感覚

それからThe Petersensを聴き始めて、日本ではアルバムを売ってないから、iTunesでm4aのファイルを買ってCDに焼いて流したりしてみていた。

アメリカのミズーリ州ブランソンから、ヨーロッパを周ってイギリスのロンドン北西のホールまで旅をして、その道が自分の旅と交差する。
気が遠くなるほどの距離をただ想像するしかできない。でも確かにここで一緒にいたんだと、思い出すたびに言いようもなく嬉しくなる。

9/4
バックパックに赤いレンタサイクルで
テムズ川の緑の河畔を駆けぬける
涼しい風を受けて横目に眺める風景
言葉に代えられない心地よさ

アールズコートのホステルに着いたあと、Victoria&Albert Musiumに行ったり、街の果物屋さんで搾りたてのジュースを買ったり、
北のWestfieldのショッピングモールに行ってみたり、ライブ前にはBush Hallの近くでスリランカカレー。レンジでチンして提供するのが新鮮。めっちゃ美味しい。街路が東西に遠く真っ直ぐだから、西日が眩しすぎて目が開けられないくらい。

Bush Hall 開場 ヨーロッパツアー最終日
物販ではPetersenお父さんから念願のCDを購入。手にとったJulianneのBeatriceのアルバムには、“それ娘のアルバムなんだよ”って自慢げな表情で教えてくれる。今回Ellenは赤ちゃんと一緒にアメリカに残っている。ステージ前から数列目の席に座って、アナウンスの直後、すぐそこに5人が上がってくる。そこに本当にいることに心底驚く。
“Shenandoah”
ライブの歌声と響きにずっと聴き惚れる。
“Fields of Gold”
“Wild Mountain Thyme”
“Silly Girls” Beatriceから
“When You Say Nothing at All” Katieが親友に向けて歌うって言っていたと思う
“Moments” Emmettのドブロ(ブルースギター)の芳醇な音色とソロ、Snowflakes breech the cold and empty sky
“Bohemian Rhapsody”の兄妹のコーラス
“Take Me Home, Country Roads”
“No Roots”
“California”
“Gentle on My Mind”
前半も後半も大好きな音楽にずっと満たされていた。Mattの連発するジョークを聞き取りたかった!

ライブが終わって余韻に浸っていると、一緒に写真を撮れる時間があるとアナウンスが!!夢見心地で順番を待つ。アルバムを手に行くと、Mattからサインを回して書いてくれた。MattとEmmettと握手して、日本からこのライブを楽しみに旅しに来たと伝えると、驚きの混じるちょっと困ったときみたいな絶妙な表情をしてくれて、せっかくだし写真も撮ろうって。JulianneとKatieは溢れる笑顔で驚いて喜んでくれて、Thankyouu!!って握手をする。お母さんのKaren (on Bass)は、真剣な表情でまたすぐ会えるよってさとしてくれた。ちょっとの間話ができて、伝えたいことも伝えられたと思う。舞い上がってしまうくらい、どうしようもなく嬉しかった。肩を組んで写真をとる。ありがとうって手を振って、愛情深くみんな笑顔で手を振ってくれた。

帰りのバス
もう夜遅くで、バスは自分一人だけで、心地よく運ばれる中、この喜びを大事に大事に抱きしめてた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?