まずはトイレトレーニング!【ドッグトレーナーが子犬を育てる①】
とうとうブリ太が家に来ました。
子犬が家に来て、真っ先に取り組みたいことは、
「トイレトレーニング」
です。
子犬が家に来る前から始めることと言っても過言ではありません。
(→「子犬を迎える準備」)
子犬は消化能力などが未発達なので、成犬よりも1日に何度もオシッコやウンチをします。この時期に成功体験を重ねられると、よりスムーズにトイレトレーニングを進めることができます。回数が多い分、教えられるチャンスも多いということです。
成功が続けば、トイレですることが自然と習慣になっていきます。逆に失敗が続くと、どんどん修正が難しくなっていきます。
ネコはトイレで苦労する話はほとんど聞きませんが、イヌは大抵苦労します。
イヌには絶対ここでトイレをしたい!というこだわりがありません。強いて言えば、
「寝床から離れたところでしたい」
でしょうか。
なので、狭いサークルにトイレとベッドが並んでいて、遊ぶときはサークルから出す、というスタイルだと、
「サークルの中に入れているときはトイレでしてくれるのに、サークルから出して遊んでいると、サークルのトイレに戻ってしてくれない」
という、あるあるなお悩みが発生します。わざわざ寝床のそばに戻って排泄したくないのです。
私は今回、パピーを育てるにあたって、2つルールを決めました。
① 初めからクレートに長時間閉じ込めない
② トイレをしっかり覚えるまでは犬部屋から出さない
クレートに長時間閉じ込めると、ほとんどの犬はトイレを我慢してくれるので、トイレで成功させるのが簡単になります。ただ、多くのオーナーさんは初めからクレートに閉じ込めることはしません。なので、今回はそうではない方法に挑戦することにしました。
そのかわり、初めのうちは犬の生活空間をむやみに広げないことにしました。広げてしまうと、犬の習性としてより遠くで排泄したくなるからです。
3畳程度の犬部屋で過ごしているブリ太が、どうやったらトイレトレーの上で排泄したくなるか、、、
まず、トイレトレーの上以外のスペースに物を置くことにしました。
・イケゴルくん(大きなぬいぐるみ)
・犬用ベッド
・折り畳める踏み台(初めは置くつもりではなかったのですが、隙間を埋めるために家にある、壊れてもいいものを置きました)
・蓋付きゴミ箱(これも、初めは犬部屋の横に置いていたのですが、隙間を埋めるために置きました)
・クレート
・犬用オモチャたくさん
写真のように、トイレトレー以外のスペースはだいたい何か物がある状態です。くるくる回って排泄しようと思うと、トイレトレーが一番落ち着くはずです。
(1日目)
・オシッコ成功率:40% (5回中2回)(失敗:ベッドの上1回、クレートの中1回、トイレの横の隙間1回)
・ウンチ成功率:100% (1回中1回)
(2日目)
・オシッコ成功率:70% (13回中9回)(失敗:トイレの横1回、クレートの中2回、クレートの横1回)
・ウンチ成功率:100% (5回中5回)
2日間経ち、ウンチは100%の確率でトイレでしてくれました。オシッコは成功率が上がってきているものの、失敗もあり、その傾向を見ると、クレートの中での失敗が目立ちました。
これは、クレートに閉じ込めているときに失敗するのではなく、扉を開けて置いているクレートにわざわざ入ってオシッコするのです。
また、トイレでさせようと人が促すと、逃げるようなしぐさも見られたり、トイレをサークルで囲ってもなかなかしてくれなかったりすることが多いので、
「人から隠れてオシッコしたいのかもしれない」
と考えました。
なので、クレートにイケゴル君を突っ込み、排泄しそうなときは人は一旦犬部屋から出て離れて見守るようにしました。
(3日目)
・オシッコ成功率:66% (12回中8回)
・ウンチ成功率:100%(6回中6回)
(4日目)
・オシッコ成功率:70%(10回中7回)
・ウンチ成功率:100%(6回中6回)
(5日目)
・オシッコ成功率:71% (7回中5回)
・ウンチ成功率:86% (7回中6回)
(6日目)
・オシッコ成功率:88% (8回中7回)
・ウンチ成功率:80% (5回中4回)
(7日目)
・オシッコ成功率:89% (9回中8回)
・ウンチ成功率:100% (6回中6回)
1週間経ち、まだ完璧ではありませんが、オシッコの成功率も上がってきました。
この1週間のうち、途中1日4時間だけ留守番の日がありましたが、他の日は、休みを取ったり、ドッグトレーナーの友人に1日ペットシッターに来てもらったり、となるべく誰かが子犬を見ておけるようにしました。長時間の留守番があると、せっかくトイレで排泄しようとしても汚れているせいで違う場所でしてしまったり、汚れているトイレで寝てしまったり、食糞してしまったり、と、して欲しくない行動をさせてしまう恐れがあります。
子犬を迎える場合、少なくとも初めの1週間はなんとかやりくりして長時間留守番させなくても済むように調整したいものです。
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