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どんな表現を使うべきか…

ミュートで遊ぼうの話は今日が最後です。長引いてごめんなさい。
梅雨に入って、窓を開けてると雨が急に振り込んできて慌てて閉めるみたいなことをやる時期になりましたね。じめっとしてて眠れなくてエアコンを付ける日も出てきました。

☆どの情報を伝えるか

ミュートで遊ぼうの際、どの情報をどのように伝えることが情報保障として最適なのか、とても考えさせられた1時間でした。情報保障の仕方としては、誰かが何かを画面に見せながらチャットに文字を打ったとしたら、画面に見えているものを言葉で表して、さらにチャットではこんな発言をしているよ、という感じで情報を伝えていきます。これの繰り返しになるのですが、もちろん言葉のある時間内で伝えられる量には限りがあるので、すべてが伝えられるわけではありません。取捨選択などをしなくてはいけないのです。

☆笑っている理由は伝える

僕が普段情報保障をするにあたって一番気を付けていること、大事にしていることは、笑いの理由の共有です。これは、筑波大学附属視覚特別支援学校の先生が言ってたことの受け売りですが、周りが笑っているとき何が笑っているかわからないと、自分が笑われているのでは?と不安になるそうです。しかし、共有できていれば一緒に笑えて、楽しい時間が過ごせます。だからこそ、一言でもいいから笑いの理由を納得できる形で伝えてあげるのは、とても大事だという話でした。確かに、クラスで自分とは少し離れたところで数人が笑っていたら、なんかやらかしているのかな?とか思ってしまいますよね。一言、さっきの授業中に先生が言った自虐ネタが面白かったから笑ってるんだと分かっていれば、確かに面白かったねって一緒に笑えたりしますよね。

☆ゲームの時に伝える内容は?

ということで、笑っている理由、あとは感情表現していることがあればそれは伝えよう、と思っていたのですが、はあっていうゲームの時に少し困ったことが起きました。7通りくらいの「大丈夫」をジェスチャーとかで表現するのですが、それをどのようにして伝えるかで問題がおきたのです。(詳しいゲームのルールなどについては、下のnoteを参照してください)

例えば、大丈夫?って聞いてきた人が上司だから本音が言えない「大丈夫」というお題だった時に、少し嫌そうな顔を一瞬してから、作り笑顔になって、大丈夫という手話をしたとしましょう。その時に、今みたいな表現をすると、答えがとても分かりやすくなってしまうという問題点がありました。要するに、このゲームの面白さはしぐさから何を意図しているかどうかを当てるところにあると思いますが、それを「情報保障」の名のもとにすべて奪ってしまっているわけです。だからこそ、最初のような場合は、右上を少し見上げて、一瞬だけ目を少し細めた後、口角を素早く上げ、うなずきながら、大丈夫の手話を少し早めのスピードで行ったという風に伝えるべきなのかなと思いました。いかに、自分が読み取った内容ではなく、相手がやった行動を忠実に感情表現の言葉などは入れずに表現できるかが求められているように思いました。

と言うわけで、今日は情報保障で伝えるべきことは何?っていう話をしました。音声ガイドをした時も思いましたが、情報保障って適切な言葉選びという点で、国語力がとても求められるなと思いました。文章(状況)をうまく把握して、必要な部分を適切な言葉で表現する、まさに国語と一緒ですね笑

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