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「弱視」って何?

こんばんは、くつばこ+のみうです。
このnote、深夜に書いています。実は今書いてる最中に机で寝落ちして、ジャーキング現象で起きたところです。実はかなりまずいことをしていたのですが、りこちゃんが助けてくれていてことなきを得ました。実は前も研究室関連で忙しかった時に肩代わりしてくれたり、提出が遅れたものの校正をうたくんに全てお願いしていたりなど、毎日お世話になってばかりでありがたいやら申し訳ないやら。
書くといったからには戦力になれるように頑張ります!

※りこも確認してはいます笑、今回はりこが訂正もしてくれました。by うた

☆ヤンガルのドラマが始まりました!

昨日のnoteでも書きましたが、ヤンガル(「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」https://www.ntv.co.jp/yangaru/)のドラマ化が始まり、世間にも「弱視」という言葉が浸透してきているのではないかなと感じています。
実はみうは弱視の当事者として番組制作に少しだけ携わらせてもらってます。
大学では友達が拡大読書機や白杖がほとんどみうちゃんと一緒だった!と話してくれたりなど、当事者の周りから見ても違和感がない番組だったようですね!これからが楽しみです。
今日はそんな「弱視」について考えてみます。

☆統計上の人数

視覚障害の身体障害者手帳が交付されている人のうち、1級の割合が⅓強(35%前後)。
弱視の私が手帳では1級というように1級の中には重度の弱視も含まれていることがわかる上、「手帳は交付されていないが困難を抱えている」という軽度の弱視という層も存在します。つまり、視覚障害者の⅔以上が弱視に分類されるわけです。

☆見え方も様々

弱視には、視力が低い、視野が狭いなど様々な状態があります。それに加え、眩しいところで特に見えにくい羞明という症状や、薄暗いところで特に見えにくいという夜盲などの症状が合わさっていることもあります。
ドラマに出てきたユキコは光は感じて色もぼんやりと見える程度。弱視の中でも特に視力が低い方で、A41枚にマジックに書かれた文字がなんとか肉眼で読めるくらいで進行性なことが特徴。そして、空ちゃんは視野が狭い症状に加えて、眩しいところで特に見えにくくなるタイプでした。
ちなみにみうの視力は、ほぼユキコと同じ(進行性という点も)で、眩しいところで見えづらいというのは空ちゃんと同じですね。
同じ羞明でも、室内では遮光メガネを外していた空ちゃんと室内でも遮光メガネ常備のみうといった程度の違いや、視野の欠け方も欠けてる場所が違ったり等、一口に弱視と言っても当事者同士ですら共感できない見え方でいるのが事実です。

☆よくある誤解

作中ではユキコが白杖を使っていたことからもわかるように、弱視でも白杖を使います。
もちろん軽度の弱視では使わない人もいますが、街を歩いている人を見てパッと視覚障害者だ、とわかるのは白杖を持っているかどうかでしょう。
そして、人数的には圧倒的に弱視の方が多いのにも関わらず、「視覚障害者」と聞いたら全盲と等号で結ぶ人も多いのではないでしょうか。
上記の通り弱視者は状態が様々ですので、視力が低いため文字を拡大して読む人。文字は読めるものの視野が狭いので周りが見えない中歩き、人やにぶつかってしまう人。中心視野が無くなり文字は読めないものの、周辺視野を使って問題なく歩く人。このように、生活の仕方もそれぞれです。
中心視野が残っているタイプの人は歩く時はぶつかるのに、いざ椅子に座ると平然とスマホを使うので詐欺だと疑われたり、逆に周辺視野のみで生活している人は「普段あんだけ歩けているのに文字が読めないなんて甘えだ」などと思われたりすることも多いそうです。
今回のドラマをきっかけに、ユキコのように視覚障害の人でも目に近づけてスマホを操作したりする人もいると、わかっていただけたら嬉しいなと思います。

☆点字ブロックの上に自転車は置かないで

今回、みうが一番感動したのは点字ブロック上の路駐自転車について描いてくれたこと。
実はみう自身、高校からの帰宅中に点字ブロック上の自転車に突っ込みドミノ倒しにした挙句、白杖が折れた経験があるんです。
慣れた道だとはいえ、折れた杖で電車とバスを使って帰るのはかなり骨が折れた思い出があります。点字ブロックの上のものを避けようとしてホームから落ちかけたことも…。
これを機に、点字ブロック上の物は無くす意識が少しでも社会に広がると嬉しいなと思いました。
こういうことは一人がSNSで発信したり、軽く講演で話すだけではなかなか変わらずもどかしく感じていたので、このような形で発信してくれるのはとてもありがたいですね。

☆最後に

今日はヤンガルのドラマで出てきた「弱視」という言葉について書いてみました。
普段は弱視当事者の個人的な経験や考えていることを書いていますが、普遍的なことの発信はほとんどしてこなかったので新鮮な気持ちでした。統計上の人数など、普段知らないようなことを調べるいいきっかけになってよかったです。
ドラマは今後も続いていきますので、弱視当事者から見た感想的なものを含めて、今後も何かかけたらいいなと思います。
それでは今日はここまで!ありがとうございました!


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