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アフターケアの重要性

社会的養護から巣立った子どものその後は、どうしたら支えられるのでしょうか。
こんにちは!くつばこ+のせんです。寮にいる妹から、「noteちょっと読んだんだけど、ちょこちょこ私らが登場しててうける」とLINEが来ました。げっ!読んでるんかい!と思いながら、せんのおすすめnoteを送りつけておきました笑

☆前回のnote

少し間が空いてしまいましたが、前回のnoteで社会的養護から巣立った子どもの生活について触れました。まだ様々な基盤が安定していない状態で、一人で社会に放り出されること。不安定な生活は病気やコロナなどの社会経済情勢で簡単に崩れてしまうこと。施設や里親に助けを求めようとしても遠慮してしまい、なかなかSOSを出しにくいこと…など、様々な課題がありました。

☆アフターケア

みなさんアフターケアという言葉、聞いたことありますか?これは、児童養護施設や里親の元から巣立って社会に出る子どものケアのことです。今回のテーマはまさにこれ、アフターケアについて。各施設にアフターケアを担当する職員を置いているところも増え、退所した子どもが集まるOBOG会などを行う施設もあるみたいですが、コロナの影響でそれも難しくなっているようです。社会的養護から育った子どもたちにとって何よりも必要なのは、つながり。もともと孤立しやすい要素がたくさんある子どもたちですが、孤立してしまうとそこから転がり落ちてしまうリスクが高いんです。なんとかそれを防ぐために、アフターケアを充実させる必要があります。

☆頼れる場所を

自分が育った施設でのアフターケアももちろん大切ですが、施設とは別の団体によるアフターケアにも頼ってもいいと思うんです。アフターケアを行うには、養育以上に他の職種の人と連携をする必要があります。家を借りる手続きは不動産、奨学金や授業料は支援団体や大学、福祉制度の利用は市役所などなど。親を頼れない子どもたちは、契約するのにとても高いハードルがあります。契約には何かと保証人や親権者の同意が必要と言われ、多くの人が当たり前にもっているスマホを持つにも、とても時間と手間がかかるそうです。
このような契約から日常生活での些細な困りごとまで気軽に相談できる場所に、施設退所前から繋がれていたら、突然窮地に立たされたり、SOSが出せずに一人で抱え込んでしまうことも減るんじゃないかなと思います。特に、育った地域を離れて新たに生活する人にとっては、より重要な支援です。
ただ、まだまだアフターケアを専門に支援している団体は少なく、児童養護施設は全国に600以上あるのに対し、アフターケアの団体は各都道府県に1ヶ所程度という規模です。これから少しずつ増やしていって、自立までの道をサポートできたらいいなと思います。

社会的養護で育った子どもたちの高等教育への進学率が、家庭で育つ子どもに比べて低いことが問題視されていますが、中退や休学をせず卒業できる率はもっと低くなっています。やっとの思いで掴み取った学ぶ機会を、最後まで諦めずにすむような仕組みが必要です。



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