緊急事態宣言はプレ花嫁を救った話
おはようございます。結婚式を控えていましたが、出来なくなりました。
でも、気持ちが1週間前より晴れ晴れしています。
新型コロナウイルスが猛威を振るう春、3月から延期をした結婚式が5月のGWに迫っていました。
毎日、仲の良い友人からでさえ、続く欠席連絡…
それは、3月もそうでした。
心身共に疲弊しきっていました。
書ける時に書こうと思いますが、2月末から行ったハネムーン前後も、この日本、世界の状況に毎日一喜一憂し、だんだん精神的に不安定になっていきました。疲れました。
結婚式準備って、確かに大変です。でも、その大変な準備が比べ物にならない程、今回のウイルスにより、欠席対応、延期対応、延期による葉書の作成、その後メールにて直接連絡、これ以上延期をするなら莫大な費用が掛かるという現実…
幸せなはずだったのに、もはや結婚式準備は、戦闘モードでした。着信が鳴るたびドキッとする自分がいました。今度は、誰が欠席だろう…
こんな事態だけれど、ブライダル保険に入っていましたが、適用外でした。悪魔で台風や地震を想定したもので、前例のないコロナウイルスは適用外だったのです。
夫も葉書を作成しながら、あたりが強くなりました。心の拠り所でプレ花嫁さんの文章をSNSで読み漁る毎日…その姿に携帯ばかり触ってとイライラする夫。2人とも、ストレスを感じているけれど、ぶつけどころがない現実に、お互いにぶつけそうになる毎日でした。
延期しなきゃゲストの皆の感染リスクを防げない。
「何がなんでも行くからね!」と言ってくれる親友の言葉さえ、申し訳なさを感じる毎日。
もう結婚式、辞めたい。これが全部無くなれば、楽になれるのに…
楽しみからは程遠い気持ちが続きました。結婚式、何のためにやらなくちゃいけないんだろう?というところまで…
早く終わらせたい…
政府が何か方針を出してくれさえすれば補償されるかもしれないのに。
でも、全く期待は出来ませんでした。自分達がやりたくて結婚式を挙げると決めた人に、補償も何もないだろうと諦めていました。
世間では、ロックダウンだとか、緊急事態宣言を出してほしいという、政府はなにも提示していないにも関わらず、噂だけが一人歩きしていました。
でも、緊急事態宣言を出してくれさえすれば、結婚式延期の莫大な費用も、掛からなくなるのでは…
少しだけそう思っていました。
2020年4月、いきなり、緊急事態宣言を出す準備を始めると報道されました。
その頃、私達の精神的疲弊はピークに達していました。もちろん、これから式を控える全ての皆さんがそうだったと思います。
ついに、緊急事態宣言が発令されました。
ほぼ同時に、式場から無償の延期対応、キャンセル対応の連絡が来ました。
やった、結婚式、辞められる…
緊急事態宣言は、プレ花嫁なのに結婚式を辞めたがっている私達を救いました。
一気に肩の荷が降りました。
辞めることにした後、友人から「元気を出してね」と沢山温かい言葉を貰いました。
けど、とっても元気なんです。
気持ちが晴れ晴れしています。
緊急事態宣言の日までが、戦闘モード、何かと闘って、気が張っていました。
結婚式は、もういつかでいいよね。
そう夫と話しています。
緊急事態宣言、何でもっと早く出してくれなかったんだろう、って思います。
感染するしないに関わらず、あの宣言により、救われた身の方が沢山いたのでは…と思う今日この頃です。
私達の結婚式に参列予定だったゲストの皆様を、感染リスクから救うことが出来て、それだけで今はもう十分。と思っています。
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