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納期・納期・納期(カレンダー・サレンダー)

大変お世話になっております。
先日からの10/12の納期の件ですが、もう少し延ばしていただくことはできないでしょうか。
無理なお願い大変恐縮ですが、ご検討くださいますよう何卒よろしくお願いいたします。

お世話になっております。
納期の延長の件ですが、月末の定例会で、元々の10/4の納期を10/10までに延ばしたのがこちらとしての限界で、これ以上の遅延となると、私だけの判断ではなく、契約担当や法務担当と遅延損害金とか契約解除とかペナルティの話になってきます。
結果的にそういったペナルティは受けない可能性もありますが、経過報告や顛末書の作成を求められ、ヒアリングもあるかもしれません。一度、穴を空けると、そのリカバリーに膨大な労力が必要になってきます。遅れたばっかりに、しなくていい仕事が山のように増え、雪だるま式に膨れ上がり、私たちもあなた方も今まで以上に苦しむことになってしまうでしょう。そう考えれば「納期は遅れない」ことこそが最大の事務の効率化なのです。
諸事情あるかとは思いますが、納期厳守を最大の効率化と捉え、今一度、業務の進捗管理をよろしくお願いいたします。

迅速なご回答、大変ありがとうございます。
文面を二度、三度と読み返しました。納期厳守こそが最大の事務の効率化、おっしゃるとおりです。一切、異議を申し立てる余地のない事実と思います。それを踏まえたうえでのお願いだと理解いただきたいのですが、当社の人員体制上、とても納期に間に合わせられる状況ではありません。当社のエリア別担当の8人のうち、最近5人が立て続けに退職し、そのカバーに追われている状況です。毎日深夜2時まで残業しても仕事が追いつかず、退職した担当エリアの炎上案件に追われる日々です。そのような中、納期に間に合わせるのは物理的に困難なのです。納期厳守こそ最大の効率化、それを踏まえたうえでのお願いなのです。かと言って、認めてくれと言える立場ではございませんが、どうかご斟酌いただけると幸いに存じます。

返信ありがとうございます。まずは大変な状況にありますこと、心中お察しいたすとともに、ひとまずエールを送らせていただきます。
私にも経験があります。そのとき私は6人の係にいて、4人の同僚がメンタル不調で休職しました。原因は上司のパワハラでした。係員2人だけが残されて、やってもやっても追いつかない。毎日、深夜0時に必ず職場にいました。それでも仕事は一向に減る気配がない。1日が終わったとき、決まってこう思うんです。確実に今日やり終えた仕事より、今日やって来た仕事の方が多いぞと。昨日の今より確実に世界は悪くなっているぞと。まさに絶望的な状況です。そういう経験をしたので、あなたの置かれている状況は手に取るように分かります。あなたの気持ちはよく分かります。まさに私が通って来た道なので。
それを踏まえたうえで言いますが、少し厳しい物言いになるかも分かりませんが、私はそのとき、取引先に納期延長を申し立てたりしませんでした。なぜなら我が社の事情は、取引先には関係ないことを知っていたからです。我が社のパワハラ上司も、我が社のメンタル休職社員も、他社には一切、関係のないことです。それを私は知っていました。ですので私は取引先に納期延長を申し立てたりしませんでした。
少し厳しい言い方になるかもしれません。気分を害されることもあるかもしれません。ですので先に謝っておきます。すみません。
私は今、反省しています。何に反省しているか。私は担当者として、あなたに優しすぎたのではないかという点です。8人のうち5人が辞めたこと、辞めた担当エリアの炎上案件の処理に追われていること、深夜2時まで残業しても追いつかない状態であること、それらの言葉は、私に発せられるべき言葉ではないのです。あなたの上司や、あなたの会社の上層部に言うべき言葉なのです。
それではなぜあなたは、あなたの上司や上層部ではなく、私にその言葉を発したのか。どう思いますか。
これがこの問題の核心です。それが分かれば、この問題は解決です。
単刀直入に言いましょうか。あなたは心の奥の深いところで、私のことをナメていらっしゃる。どうですか。否定されますか。
言い方を変えましょう。あなたはあなたの上司を恐れていらっしゃる。あなたの会社の上層部を恐れていらっしゃる。あなたはあなたの会社の社内政治を恐れていらっしゃる。
責めているのではありませんよ。私も経験したからよく分かるのです。一つエピソードを挟みましょう。私は契約の部署にいました。1日で何度となく契約書を交わします。今でこそ電子契約書、電子署名とかありますけど、当時は紙です。紙の契約書に社印を押します。当時のパワハラ上司は、印鑑が1ミリでも歪んでいたりしたら、大激怒するんです。パワハラ上司ほどそんな些細なことにこだわるんですよ。滲んたりインクで汚したりしたらもう最悪です。相手の印鑑が押してありますから、差し替えはできません。でも人間がすることですから、機械じゃありませんから、歪んでしまうこともありますよね。そんなとき歪んでしまった契約書が相手の取り分だったら心の底からホッとするんです。契約書だから2部取り交わしますよね。もう相手の取り分だったら、どんなに印鑑が滲んでも、インクで汚れても、インクが薄すぎて2回押しても、相手の取り分だったらオーケーなんですよ。自社の取り分だったら死ぬ。地獄の説教が始まる。
つまりはそういうことなんですよ。パワハラ上司にぶつかると。他社にどんなに無礼をはたらいてもかまわない。自分のとこさえ綺麗にしとけばオーケー。そんな心理状態になる。つまりはそういうことなんですよ。
あなたはきっと天秤にかけたはずです。自社の上層部を説き伏せるのと、私を説き伏せるのと、どっちがイージーなのかと。その結果、私の方が与し易しとあなたは考えたのです。
でもそれってどうですか。私だって判断できないんですよ。そのボールを投げられると、私が私の社内政治を通さないといけなくなる。それってマナー違反だと思いませんか。アンフェアだと思いませんか。あなたが納期延長を申し出たのだから、あなたがあなたの社内政治を通して、しかるべき立場の人からしかるべき立場の人に申し立てるべきだと思いませんか。厳しい言い方ですが、アンフェアだと言ったのはそういう意味です。
大変長くなりましたが、納期は期限厳守でお願いしたい。これ以上、メールのやり取りを続けても、無限ループに陥るだけですので、このやり取りは、ここで終了させていただきます。
何卒ご配慮、ご検討よろしくお願いいたします。

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