日々のアレコレ

初めに、本記事は愚痴と日記を兼ねた掃きだめであることを留意したい。

音楽番組

久し振りに音楽番組を見た。
司会者はSTARTO ENTERTAINMENT(元ジャニーズ)のアイドルだった。相方に女優だか、女性アナウンサーだか。決まりきったフォーマットだ。
ぼう、と見ていた時あることに気が付いた。

それは妙に高齢化した番組内容だった。
90~00年代に売れたメジャーアーティストがメインで出演して、名曲のカバー曲だったり、今までのヒットソングを披露するような新陳代謝の悪い状況だ。
特にひどいと思ったのは、『Z世代に人気の~』という若手の枠組み。大概、K-POPアイドルである。それも世界的な旋風を巻き起こしているNewJeansやXGでもない。後追いのアイドルでかつ、商業意識に乗っ取られた大人が想像するような若者人気であった。
現代社会において、メディア媒体というのは多様化しているわけで、『若者』『Z世代』という属性を大きく巻き込んだムーブメントは起こりえないと思っている。
レイヤー化した構造を読み解くことを放棄した番組構成は酷く醜悪で、音楽番組そのものの衰退を表していると思った。


アニメのランキング

アニメのランキング番組でも同じことが言える。
いわゆる大人の匂い、というより資本の匂いを感じるのだ。
いつも変わり映えしないアニメ、アニソンのランキング。権利取りが難しいことも想像はできる。が、いつも同じランキングを誰が見るのだろうか。
ヒットアニメはたしかに面白い。
J-POPだってたしかに名曲ゆえに成り立っているものも多い。
だが、そればかりを求めたのは誰なのか。
時代が進むにつれて、世代や属性のレイヤー化が激しくなっているのに対して、対応することを諦めたのは一体誰なのか。


大衆性

昔から、この言葉や空気感が嫌いだった。無粋に表現すれば『オタクの逆張り』で済む問題だが、個人の問題として現状の分析を書き残したい。

まず、結論から言うとこれも大人の匂い、いわゆる操作された人気感というのが嫌いなのである。

わが家庭では、両親がタバコを吸う。それもあってか、思春期を煙たい家庭で育った。驚くことに分煙意識が皆無であった。制服に匂いがついた状態で登校し、同級生にそれを指摘されるのが嫌で仕方なかった。
結果、嫌煙家が一人誕生したわけであるが、分煙の訴えに対して、家庭が分煙になるのはだいぶ遅かった。
そのせいか、タバコの副流煙による健康問題には過敏になった。
が、一番肥大化した自分の感覚は、『自分の選択以外で人生を操作されることを嫌う』ことだった。

それと同じ感覚を流行(≒大衆性)からは感じるのである。
しかし、中高生のころ、その分析は出来ていなかった。
最初に書いたように『オタクの逆張り』だと思っていたのだ。それは受け手側が嫌いだったからに過ぎないのだが、自分が成長するにつれて、自分もその一部であることとして整理がついた。
むしろ、空気を読まずにその流れを作りだそうとしてる人間や流れに乗って金を生み出そうとする人間が嫌いであることが判明したのだ。
誰かが何かを押し付ける。
これが、筆者の思う大衆性である。
ただし、それは属性の多様化(レイヤー化)がカウンターとして働き、自由な発信、自由な享受ができるようになってきている現代においての耐性の低さなのかもしれない。
当然、大衆性のパワーというのは強いので、情報を受け取りにくい属性には響く。頭ごなしに否定するのは、これから大人としてやめておきたい。


東京都知事選

一応、東京都都民なので、このことも書き残したい。

小池百合子が続投となったわけだが、妥当な結果であろう。あれだけ政界にいて生き残り続けているのだ。喧嘩が上手い。対立候補の煽りにも堂々としていたし、各陣営の弱点も把握していたのだろう。必要最低限で勝ち残った印象だ。

一番驚いたのは石丸であるが、結局のところ自民系から支援を受けているので、百合子と同じような理屈で票を獲得したのだろう。若者の票数に驚く投稿もあったのだが、あれも統計のマジックが使われているので、あまり信用できない。

蓮舫の敗因は分かりやすい。
明らかな左派として動き、カウンターカルチャーをも巻き込んだわけだが、それに対しての度量が足りない。特に、激烈なファン層(左派)が他者を見下し、平気で権利を侵害しているのが目立ったわけだが、それに対しての受け止めどころか、トカゲの尻尾切りをしたのも印象が悪い。
それに野党仕草が染み込んでいるのもよくない。現状の出来ていないことを言うばかりで、具体的な政策をあまり述べていないのだ。これは石丸も同じ。
また、民主党政権時代のことを思うと、都政に関わって欲しくないと思う人間も多かっただろう。そのうえ支持者の過激さだ。致し方ない。

一番良く分からなかったのは、田母神だ。
いや、田母神の主張は分かりやすかったが、普通リベラル寄りであるはずの中年以上のラッパーを巻き込んでいたのが謎だ。
あの年齢層のグレた人間は保守のイメージもあるし、公約に大麻解禁も謳っているので、分からなくはないが分からない。対立候補二人が悪目立ちしていたばかりに、ゴリゴリの保守派・反グローバリズムだったのが目立たなさの原因だろうか。

結局のところ、小池百合子はプロジェクションマッピングなどダーティーなお金の使い方をしているわけだが、それ以上に今の安定性を都民の過半数が求めたわけである。また、それだけ対抗馬が弱かったとも言えるだろう。
まあ、一都民としては、よく分からないお金の使い方だけは本当に勘弁してほしいのだが。


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