楠浦と「発明塾」の過去発明紹介(1) ~ 「川崎重工(Kawasaki)」時代
企業内「発明塾」サービスで、様々な企業の技術者の方、および、企画(新規事業開発含む)の方々とお会いして、よく質問をいただく内容の一つに
「楠浦さん、過去、どんな分野の発明(製品開発を含む)をされてきたんですか?」
が、あります。
以下、経歴のページに、アバウトな説明はありますが、わかりづらいですよねー。
「川崎重工業株式会社にて大型オートバイのエンジン開発に従事。2002年から株式会社小松製作所にて、風力発電関連の新規事業開発に従事、開発・設計・生産技術・営業を担当。その後、2004年に研究開発ベンチャー設立、CTO 兼ナノインプリント事業責任者。」
「医療/ナノテク/バイオ/コンピュータサイエンス/ロボット/環境/エネルギー/ディスプレー/ウエアラブルデバイスなど、幅広い分野において、多数の発明を創出」
分かりづらい(笑
経歴と、発明の分野も繋がってないというか、釣り合ってないし、、、。
一部の発明は、e発明塾講座でも紹介していますけれど、、、まぁ到底説明しきれず、当然のことながら「ごく一部」になってます。
1つの記事には収まらないのと、せっかくなので、発明塾で生まれた発明を紹介するところまで、シリーズで記事にします。
第一回は、「川崎重工」時代の発明です。
●「川崎重工」時代の発明
経歴のところに書いている通り、新卒で Kawasaki に入り
「大型オートバイ」
のエンジン設計を、5年ほど担当しています。
最初に担当した機種は、
「W650」
という、空冷2気筒 650cc の機種です。
エンジンのカットモデル含め、詳しい解説が以下にあります。
(だいたい、合ってます 笑)
当初、エンジン設計は、私含む5名体制でした。
(のちに、上司が辞めたり出席したり・・・で、私が取りまとめになり、3名体制に)
私は新入社員でペーペーですので、大した発明はしていませんが・・・と言いたいところですが、開発は超絶難航し、毎日不具合対策に明け暮れたため、いろんなアイデアをめちゃくちゃ出しました。
ただ当時、
「特許」
のことを全く知らなかったため、それらはひとつも特許出願されていません。
企業内セミナーで、オフレコ話で、たまに
「履歴書代わりと思って、特許提案しておいた方がいいですよ」
と話すことがありますが、これは、上記のような経験によるものです。
「実績」
というよりは
「話せる経歴」
が増えますからねー。
仕方ないので、W650 開発総責任者であった上司が発明者の特許を、一つ紹介します。
一つ目は、W650 の特徴の一つ
「空冷4バルブ SOHC」
に関するものです。
詳細は割愛しますが、
「芸術的な構造」
で、
「生産技術泣かせ(笑」
でした。組み立てラインから、クレームの嵐でした(笑
もう一つは、カムシャフトのベベルギヤ駆動です。
構造が概観できる図面が、別の特許に入ってましたので、それを掲載しておきます。
以下の図の、右側に 22 と書いてあるのが、カムシャフト駆動用のロッドです。カムシャフトは 2 ですね。
マニアックすぎて、わかりづらいと思いますが、個人的には
「懐かしい」
図面です。関連図面を、
「数百枚」
出図しましたからねー。
(この組立図も、私が書いた可能性あります・・・忘れました 笑)
単なる思い出話に、終始してしまいました、、、。
続きは別の記事にします。
そちらでは、楠浦が Kawasaki 時代に出願した特許も、紹介します!
楠浦 拝
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