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組織運営の技術

組織運営の技術の間接業務計画

 組織運営の技術は計画を立てることから始まります。将来の目的達成に向けて計画を立てることは、組織を運営するうえで非常に重要です。なぜならば計画の良し悪しが運営の良し悪しに直接響くからです。
 計画には直接的に目標達成を目指す手段や手順の検討を戦略の策定するときに重要なことは直接業務をサポートする間接業務の検討です。戦略の策定では直接と間接業務を一対として検討する必要があります。次に、具体的に各作業をどのように進めていくかという戦術の検討があります。戦術にも直接と間接の手段の検討があります。戦術の検討では特に兵站計画が欠かせません。作戦計画に十分な兵站計画をたてないままに進軍して失敗するというケースが後を絶たないのは、歴史に学ばない組織がそれほど多いということでしょうか。
兵站計画は単に必要な物資の調達と運搬だけではありません。計画には目標達成に向けた直接的な作業をサポートする間接的な分野の検討が含まれます。検討が必要な間接的な分野には次のような項目が考えられます。
1 行程管理、
2 将来計画の策定、
3 記録の解析と保管、
4 各種報告書の作成、
5 会議の準備と議事の採録、
6 予算と収支の管理、
7 人事管理、
8 施設と備品の管理、
9 安全と健康管理、
10 業務品質の監査、
などです。
 このような間接業務は直接業務を計画通り進めるために欠かせない業務です。決して無視したり、軽く見たりしてはいけません。直接業務を担当するチーム、いわゆるラインのスタッフが心置きなく業務執行に集中できるのは、組織のスタッフチームの間接業務のサポートがあってこそといえます。つまり、間接業務を担当するスタッフが責任をもって担当業務を執行することは直接業務の支援に欠かせないので、その業務品質の出来具合が計画通り目的達成ができるかどうかのカギを握っているといっても過言ではなく、結果として、組織運営全体の信頼を左右することになるからです。

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