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【詩】恐竜未来

宇宙人みたいな君は学校で浮いていて

ある日突然こう言った

「ぼくには未来が見えるのだ!」

変な子 おかしな子

困った子 困ってる子


そんな事ばっかり言われる君は

案外平気そうだ


「ぼくに見える未来を 君にも教えてあげよう!」

そう言う君についていくと

不思議な不思議な祠の中に

吸い込まれた


そこはまるで 異世界

空にプテラノドンが飛んでいる


「未来というかここは 大昔じゃないか!」

「そんなことはない!これが未来だ!」


やっぱりおかしい!君はおかしい!

こんな世界を見てるぼくこそ

おかしい人の仲間入りだ

あーーーーーーー………………


目が覚めると やっぱりそこは

恐竜の居る世界

恐竜たちはぼくたちに向かって

なぜかお辞儀をした


「もしかして君は 恐竜たちのボスなの?」

そう聞いたぼくに

「ぼくはボスではない!ただこの子たちの声を聞くだけだ」


スズキリュウも イグアノドンも プテラノドンも ティラノサウルスも

きみにたくさん 言いたいことがあるみたい


不思議な子だ 不思議な子だ

だけど君には

学校なんかより大きな

居場所があったんだね


「どうしてぼくを ここにつれてきたの?」

そう訪ねたぼくに

「君だって同じじゃないか ぼくと同じ目をしてる」


あぁ、そうだ

ぼくは

学校なんかまっぴらで

あんな狭い机では

とても生きられない


ああーーーーーーー………

これが未来か

ああーーーーーーー………

人間は滅びるのか


人間が滅びたらぼくは

とても楽しいだろうな

この地球が大きな恐竜で

いっぱいになるの…


「ぼくたち2人だけは 喰わないと彼等が言っている ぼくたちはこの世界の 友達になれる」


空の大きなプテラノドンは

炎を吐いて飛んでいった

ある日学校の窓から

プテラノドンを見た

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