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移住マンガが描けない問題

次の課題が卒業制作にあたる、32Pマンガ。
の、冒頭8Pの提出。

自分だからこそ描ける漫画とは何か?と考え、移住ものにしようと思ったが、咀嚼ができず全く描けないのである。

結局のところ、描けない理由は、自分の感情を消化できていないからだと知る。自分自身が移住者として見てきたものは、決して美談にはできない。なぜなら、移住組の半数は数年以内に他の場所に移るから。そして、その転々とする理由は、その個人の問題だけでなく、村社会特有の問題にも直結する。行政は都合が悪いことは、数字では出さない。

それらを、32Pに纏めることが出来るか?
今の状態だと不可能に近い。移住を通して伝えたいことを美化したら描けるけど、そんな行政的な都合が良いマンガを、自分が卒制として描くのは戸惑いがある。

定期的に、移住関係のトークイベントで壇上に上がったり、年末も数年前に移住の相談にのって移住してきた人がお礼の挨拶に来てくれたり、新たな移住希望の方の相談なんかもしてるけど、キラキラした目の人には特に話すことがある。

引っ越したからといって、あなた自身がそこで何か変わるものでは無い。そこで何を求めて自ら行動するか。受け身では何も変わらないよ。と。

何かに入ったりして変わるなんてことは、殆どない。若い頃に旅行していたモラトリアムを経験した人は分かるはず。人生において、そういった時期も必要だけど、彷徨い続けることにもなるから要注意で。
受け身な状況で、そこから何を求め、歯を食いしばり動き続けるかで人は変わっていく。その光景をここ10年で嫌でも見てきた。

コルクラボマンガ専科でも同様だ。
おいらは、今が踏ん張りどきかもしれない。

昨日、パートナーに電話で課題に悩みまくってることを相談。
この場合の、最善策は何?と聞かれて答えた。

「大人としてのリスクヘッジなら、描けないモノに執着するより、既に考えた人魚案だけでも、プロットにしてネーム提出できる状況まで持っていき、連載までに余力があれば移住マンガをやって差し替える。そして、まず一番に取り掛かるのは、ご飯を食べることだ!」

……と、悩みすぎると飯を忘れるので、魚を焼いて愛猫と一緒に食べた。体が資本なのに、おざなりにしがち。
自分で分かっちゃいるんだけどなーーー

このまま、課題提出のギリギリまで「移住」を抽象化について悩むのも一つのやり方だけど、最悪の場合、課題を落として連載形式でマンガが描けない。

現時点で「移住」を咀嚼できないなら、描きやすい方での挑戦はある訳で。だって、32P自体、描いたことない!
しかもこれ、32P以内に纏めるのが難しいのである。描こうとすること自体がチャレンジになる。

先週、グループの振り返り会をキッカケに考えた人魚の話のキャラで思案中。代替案に釈然としない所もあるけど、自分の力不足によるものだ。

ここ数日、何度も聴いてる、ごとう先生のラジオのこの回がとても良く。同じく悩んでる人の参考になればと思い、リンク貼っておきます。

ごとう先生の癒し度が欲しい方は最初から、具体的な物語りの作り方の参考として聞きたい人は24分あたりからをオススメします。
前回の講義の+αの解説になり良いです。

※余談で言うと、最近は愛猫がごとう先生にジェラりはじめた(おいらがyoutubeを見てると邪魔してくる。見た目大人だけど中身は子猫ちゃん!)

もう既に、連載を始めた人も居るし、連載の告知をしたり、みんな着々と進んでいってるけど、納得がいかない中途半端なものを卒制にしたくない中で、自分の腑に落ちる所を探し中。

紙に書き出したり、講義を見返したり、マンガ読んだり、お風呂入ったり、試行錯誤の日々。

……泣いても笑っても、〆切りまで、あと5日!!

この期間が抜けたら、カタルシス半端ないと思う。


同期のおそのさん!
今日、取材受けるのに本当に申し訳ないけど、課題についてそんな状況です😭

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