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シン・エヴァ自分語りを私もしてみようと思う

ネタバレです。
皆お気持ち表明してるので私もする。

あまり大きく気持ちは動きませんでした。
「まあそうなるよなー」
といった感じ。
独特の衒学的な雰囲気と特撮的雰囲気や、謎のお色気シーンなど母校に戻ってきたかのような懐かしさを感じた。
Qのバットエンドを経由したことで立ったフラグで突入した「3周目」という趣きで
意図的に「モノを知らないアヤナミ」「家出」や「アスカとの同棲」などTV版の物語が変化しながらも反復される。
「農業」などの流れも加持さんがやっていたことの反復だ。
ここらへん私が復習してこなかったのと、庵野さんがこの手の作劇が上手くないこともあり(Qもそうだが)キャラの感情がわからず「反復するために反復している」「物語のためにキャラが動いている」と感じる。
ここらあたりで「ま、まさか自然に生きるのが大事なんだみたいな話で終わらないよな…?」と不安になってきた。(流石にそれだけではなかったが)
そして、この作品の唯一の仕組みが新劇場版をかけて敵を謎あふれる「ゼーレ」から父である「ゲンドウ」に移したことによって「父を許す」という非常にスタンダードな決着法に着地でき、同時にすべてのエヴァも全肯定ターンAターンされた上で、「現実見ろよ」という旧劇と同じ提案を今度はおじいちゃんになった製作者たちが、優しく諭して物語は終わる。
大事なことなので二回言われました。
が、しかし。
庵野さんたち世代が還暦を迎えているように、放送時二十ウン年前にピッカピカの高校生だった少年は、もはやおじさんであり、ケンスケのようにエヴァに憧れエヴァに乗ろうとして、なんやかんやで気づいたらゼーレになってて、繰り返しの世界を生産させることに加担し、親も他界し、その後始末もをつけなくてはいけない世界に住んでいるのである。
そして「ちゃんと生き」ようとした同世代たちも、様々な歪つさを抱えながら生きている。
「そんな事いまさら言われましても」
とは思う。
と同時に延々と引き伸ばされたこの物語をこういう形以外で着地させられるだろうか?
難しいとも思った。
どこかでエヴァなら「とんでもない斜め上の目が覚めるようなラスト」を見せてくれると期待していた自分に気付かされた。
そうやって新しい気づきを、切り口を、DAICON世代が与えてくれるのを待っている事から卒業しろよ、と言うことなのだ。
さよならエヴァンゲリオン。ありがとう。

あと「真にこの世界を支配してるのは神木隆之介さんなのではないか?」という陰謀論に目覚めそうになった。



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