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僕の五月病の正体(ASD+双極症による自己推察)+ライフハック

今日から五月。
みなさま、五月はお好きでしょうか。

五月。
新緑がきれいで、梅雨でもなく真夏でもなく、過ごしやすい季節だなと感じている方がきっと多いのではないかと想像します。あとはゴールデンウィークがあったりも大きいでしょう。毎年五月を待ち望んでいる方もきっと沢山いらっしゃるのでしょう。

かく言う自分は、五月に対して、たいへんに、苦手意識を持っております。なんせ↑のような真っ暗な曲を歌っているくらいだから。
この曲は、2014年5月に自分と自分の周りで起こった出来事などを歌った曲。
この記事は、自分の音楽を紹介するのが目的ではないのでこれだけにしておきます。

五月病、という概念がありますが、自分はまさにそんな風に、毎年と言っていいほど五月に諸々の調子を崩すのです。

しかし、人間という生き物は、経験から学ぶことが出来ます。

なので、僕はなぜ調子を毎年くずすのかを自己分析したわけです。

五月病の正体は人それぞれ違いますので、僕は僕の五月病の正体を、皆様は皆様の五月病の正体を、それぞれが暴く必要があるわけです。
僕の場合、もうその答えは僕の中で出ているのですが、人間の脳には「忘れる」という、ときにありがたくときに不便な機能がありますので、備考録的にここに書いておくことにします。
ものすごくあたりまえのことしか書いてませんが、人によってはなにかしら引っかかる部分があるかもしれません。

ますそもそも僕の場合、メンタル的に大きく調子を崩すきっかけのうちの8割(体感)くらいが、過活動によるストレスや疲労によるものです。
ASDの特性上、脳がめちゃくちゃに疲れやすい。しかも身体は動くので無理すれば頑張れてしまう。

自分の場合は二次障害で双極性障害もあるので、軽躁状態などになると、パッパカパーという感じで馬のごとく、身体の疲労も脳の疲労も感じないままふらふらーっと、人がいる場やら何やらに出かけてしまうのです。実際はただでさえASDの特性で、疲労が溜まっているのに。

というのが自分の場合の前提なのですが、とはいえ障害の有無関係なく、疲れやストレスが溜まると誰でも調子を崩しやすくなるはずです。

ではなぜ一年通して崩すのではなく、五月に崩してしまう事が多いのか。

当初は、季節の変わり目だからかな、なんてゆるーっと考えておりました。

まぁそれもあるのですが、
もっと基本的なこととして、五の前には四という数字があるということなんですね。

四の流れで五が来る。
四の勢いで五が訪れる。
そこに答えがあるわけなのです。
となれば、四、すなわち四月の正体を解き明かす必要があるわけです。

少なくとも自分の場合、

五月病、というのは、
四月(厳密には五月頭まで)の過ごし方に端を発していることが、非常に多いです。

知識として知っている人からしたら、
知ってるわそんなこと!でしょう。
しかしそれを肌感覚で分かるかどうかはまた別の話。

四月とは、どんな季節か?と言ったらそれまた人それぞれ違うわけですが、

新しい環境、新しい生活、新しい出会い、
変化、
春、桜、花、花見、虫の登場、新学期、ランドセル、キラキラ、ときめき、ドキドキ、まぁこんな感じでしょうか。

同じ障害の方がどれだけ読んでくれてるかわからないですが・・

まずASDサイドから。
ASDのひとには、環境の変化が苦手なひとが多いと言われています、自分もその一人です。  

ASDの3本柱「コミュニケーションの障害」「社会性の障害」 「想像力の障害」 のうち、自分は前2つはそこまでではないらしいのですが、最後の「想像力の障害」がめちゃくちゃに重たいタイプのASDです
(ネットの簡易検査などでも、何度やってもこの分野だけ満点になってしまう)。

三月の別れの季節から、
四月の、新環境!新生活!出会い!変化!みたいなのって、変化そのものも、また変化した先をイメージするのも苦手な自分にとっては大変な負荷が、かかっているらしいのです。そこでなんとか適応しようと脳が頑張るので疲労とストレスが蓄積するわけですね。

そして双極性障害サイドから見ると、
四月のときめく要素、つまり、
新環境、新生活、出会い、花見、変化・・etcetc、

そうしたものが自分が活動するにあたって、都合の良い言い訳を作ってくれるわけです。

春物の服買ってみたりとか、今年度から頑張るために・・!みたいな意識とか。
それが僕の場合、過活動に拍車をかけるのです。春だ!買い物しよう!出かけよう!パッパカパーと馬のように駆けていくわけですね。

そうした四の流れで、四月末から五月頭にかけての大型連休がやってきます。
ここでゆっくり連休を全部休むくらいの気持ちでいられれば、自分は五月病にはならない気がしています。

しかし実際はゴールデンウィークというやつは、なにせゴールデンです、世間はお休みですから、イベントやライブも沢山あるわけです。人によっては旅行とかもするだろうし、人となにかしら会うような場面が増えるわけです。

そこでまた僕はパッパカパーと馬のように出かけるわけです。
その結果、脳疲労が重なり、些細なことで崩れやすくなり、バタンと倒れ込むわけです。 


以上が、
自分なりに分析、研究(大げさ)を重ねた僕の五月病の正体です。

賢い人からしたらあたりまえすぎることなんでしょう。しかしこれらをすべて体感としてわかるまでにずいぶんかかりました。ざっくりまとめたら

・四月〜五月頭の過ごし方で、五月病になるかどうかがざっくり決まると思われる

・ゴールデンウィークは五月病になりたくないなら休んだほうがいいと思われる 

ということしか書いてないんですが。

しかし僕自身は、これだけわかっててなお、今年も既に五月病になる気配をうっすら感じております。しかし例年よりは予定の数を減らしたりなどして対策してます。

とはいえ今年のゴールデンウィークには
とても楽しみな予定もあります。
楽しみなことを全部無くしたら何もかもが楽しくなくなってしまいますので。

バランスが大事です。世界は、0/100、白黒、ではないわけです。自分はこのことを認めるのにものすごく時間がかかりましたが・・いまはそのおかげでずいぶん楽になりました。パッパカパーと馬のように(しつこいね)出かけるのではなく、活動バランスを意識してやるのが大事で。

あとついでにこれに関連してライフハック的なものを。

僕は手帳に手書きでスケジュールを書き込んでいるのですが、医者からの助言で、

頓服薬を飲んだ時間と、一週間の間に何度頓服を飲み、何度スケジュールがあったか、を記録するようにしました。
その結果、どれくらいスケジュールが入ると調子を崩すか、を把握できました。

数ヶ月続けた結果、僕の場合、予定は週5が限度、週3〜4だと理想、週6〜7だと過活動ということがわかりました。それからは極力そのペースを守って暮らすようになり、調子を崩すことが激減しました。

自分の活動量の限界を知るのにとても有用なやり方だと思うので、もしピンときたら皆様も試してみてください。普段頓服飲まない方は、調子悪い時期が続いたときとかを記録するとかでも良いと思います。

ついでにこの流れでもうひとつ。脳の中で出てくる、死にたい、という言葉は他の3〜5文字くらいの言葉に置き換えるのがとてもおすすめです。
死にたいわけじゃないのに、死にたい、ってことばが出てきて、ほんとに死にたくなったりするタイプの人にはけっこう効くのではないかと思ってて、

僕はいっとき一人のとき、
死にたい!ってとっさに思ったとき、

ひよこ!

ってよく唱えてました。

多分端から見たらどう見ても変な人なんですが、馬鹿みたいと笑われても生き延びたいです。
ひよこ、だと響きも弱く間抜けなので、いまは、ひよこ、じゃない別の言葉にしました。
それは秘密です。

個人的に濁点がついてると言葉の響き的に良い気がします。ダグトリオ、とか、ガスト、とかなんでもいいです。
ちなみに、ひよこ、の前は、生きたい!とか、死にたくない!と唱えてましたが、これは結局生と死の概念に囚われてしまうので、関係ない言葉にしたほうが良いです。

こんな文章ですが最後まで読んでくださってありがとうございました。障害についての文章はたまにしか書きませんが、時々こういう発信をしたいなと思ってます。

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