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中井貴一似のドクターと綺麗な看護師の方にお世話になった時の話

ご機嫌いかがでしょうか。
videobrother代表の山田でございます。

昨今のコロナの中、医療従事者の方々への感謝は筆舌に尽くしがたいものがある。

コロナでなくても人は病気になり怪我もするわけであり、平常時とは比べ物にならないほどの負担を思うと切なくなる。

今はなるべく健康に気をつけ、回避できる疾患のせいで医療機関のお世話にならないようにしなければといけませんね。

そんなこんなに思いを馳せていた中で、医療関係のエピソードを思い出したのでここに残す。


私は5年前、盲腸になった。


当時、腹部の鈍痛がしばらく続いていたが、私はその痛みを食べすぎか胃痛だと勘違いをして過ごしていた。

そんな日々がしばらく続いたある日、頭の先までピリピリするほどのvividな痛みを感じて近所で最もぶっきら棒な受付事務のいる病院へ駆け込んだ。


ぶっきら棒な受付を経て寝癖の強い医師の診察を受ける。

触診ほぼなしの診察でその医師は私に
「盲腸だと思います。」
と告げる。

私はきっとこの寝癖の強い医師に雑な手術を施されるのだ・・・。


私が不安な気持ちでいるとその医師は
「うちには手術できる設備がないから切らずに薬で散らしましょう」
と言うではないか。


ハードな寝癖のせいで説得力を失っている医師の診断を受け入れた私は薬を受け取って帰宅した。


その薬は思いのほか効果を発揮し、痛みはピタリと治まっていった。
触診もほとんどなしでピタリと私の症状を察したわけなので、大胆な寝癖もなんだかお洒落に感じてしまいそうになる。


月日は立ち、それから1年後に再び同じ痛みが私を襲った。

経験のある痛みであったため、今度は食べすぎや胃痛でないことがすぐわかった。

前回と同じ病院ではまた寝癖の強い医師の診断書を承服できるか不安だった為、病院を変える必要がある。
私は勤め先のすぐ近くに評判の病院があるというのでそこに行くことにした。


見た目も大変綺麗ないい感じの病院。
ただ、まだ安心はできない。
医師の寝癖が強い場合はすぐにまた病院を変えねばならない。

すっかり病院不審になっている私は受付をしている際も事務さんの顔を疑わしく見つめた。


すぐに診察に案内されると、診察室にはうっとりするような飛び切りのナイスミドルがいるではないか。

そのDrのぴっちりとカッコよくセットされた美しい七三の髪の毛はまるで往年の中井貴一のよう。
きっとこの人が私の王子様だったのである。


丁寧な問診。

うっとりするような念入りな触診。

胴体を輪切りにできる最新のCT。

そこから流れるように検査結果のわかりやすい説明。。。。


貴一が言うには盲腸ではあるようだが、手術が必要かどうかは今日の検査でははっきりしたことはわからない、しばらく整腸剤を飲み、痛みが取れないようなら胃カメラ、大腸カメラを入れましょうとのこと。


貴一が言うのだから間違いはない。



好きだ!


胃カメラでもなんでも入れてやる。
全面的に信頼し、身を預けよう。


私のお医者に対する信頼の沸点はかなり低い状態にあった為、多少無茶なことを言われてもなんでも信じてしまう家出少女のような不安定な心理状況にあったのだ。


後日、やはり痛みの治まりが悪いということで胃カメラと大腸カメラを入れて調べよう、ということになった。
当然そうなると胃の中、そしてその奥にある邪悪な長いホースの中もきれいにする必要がある。


検査の前日から私は下剤を飲むことになった。
飲み始めから早速効果が表れ、腹中で何かが目覚め、鈍く動き始めた。
その夜中から私はトイレの住人となり、便座と大変親密な関係となった。


そして翌日の検査当日の朝には2リットルの下剤を飲まなければいけない。
しかも2時間の内に2リットル全部飲めというのである。


馬鹿げた話だ。
普通の水でもそんなに飲めないのになんと無茶なことか。


しかし、あのハンサムなDrに失礼があってはいけない。
検査当日の朝、私はガブガブとその絶妙に不味い下剤を飲み干した。
下剤をガバガバ煽ったため、私は太っているのにげっそりしているという矛盾を抱えたまま、変な歩き方で駅に向かい電車で病院へ向かった。


下剤ですっかり馬鹿になった私のお尻はいつ爆発するかわからない爆弾と化していたため、道中のどこで炸裂するかヒヤヒヤしていた。
本当に大人用おむつの購入を検討した。


間一髪病院に到着し、トイレに駆け込んだ。
トイレから出てきた私を案内してくれたのは大変美しい看護師の女性であった。

まるでエッチなDVDから飛び出したようなお宝である。

今回の検査ではそのお宝と中井貴一が共に私の尻と対面するとのこと。



なんの因果でこの娘さんはそんなひどい目に合わねばならんのだ。
前世できっと何か悪いことをしたに違いない。
もしくは遠い祖先が巨霊の墓を動かして呪いを受けたのだ。


哀れな娘さんに言われるがまま、私はベッドに横になり、尻を出しやすい姿勢でお医者の到着を待った。
待機している間、ベッピンから検査の説明を受ける。

どうやら大腸検査はジャンジャン大腸へ空気を送り込むため、ガスがたくさん出るという。
自分の存在は気にせず、バンバン大気中に放出してよいとのこと。
また、これから点滴によって眠くなり、寝ているうちにすべてが終わるそうなのだ。


これはいけません。
意識がなくなれば私のコントロールを失った括約筋はたちまち決壊し、放屁が美女の鼻を突き抜けることになる。


点滴が開始されると嘘のようにすぐに眠くなった。。。


いかん!


娘さん!いけない!逃げろ!そこにいては危険だ!


一体この娘が何をしたというのだ!



ゆるむ!お尻がゆるむぞ!

寝てはいかん!

ねては!ねては・・・・・・・・


しばらくして目を開けると、目の前に貴一とベッピンがこちらを見ていた。
検査はすでに終わったとのこと。
寝てしまった。。。


私はナイスミドルと美人に私のお尻がなにか悪さをしたかどうか尋ねると
「人並でしたよ」
とのこと。


人並に悪さをした私の尻を抱え、検査結果を待った。


検査結果は特に問題がなく、いい状態であるため手術は必要ないということが分かった。


なにはともあれ体の具合も良くなり、美人に放屁するという貴重な体験もできたわけである。

あの美人が来世で現世よりも報われることを祈りつつ、私は病院を後にしたのだった。

医療従事者の皆様、いつもありがとうございます。

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