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ChatGPTは20ターン制?

ChatGPT-3.5の記憶領域は20メッセージが限界で、21メッセージ目に入ると1メッセージ目の構文を忘れる……というシステムと言われています。

でも、ちょっと待って。3メッセージ目で1メッセージ目の構文を忘れたりしない?

実験(5月1日現在、58例)していくと、平均で10メッセージで1メッセージ目の構文を忘れます。
どうやら、そこに至るまでにどれだけのメッセージを書かせているかで容量が決まってしまうような気がします。
つまり、書かせる量が多ければ多いほど記憶出来なくなるということでしょうか?
プロットのように書かせる量が多いほど、制約を守ることを忘れがちになる傾向にあるようです。

『サンプルを5個挙げよ』的な構文ですと、だいたい1メッセージに収まらなくなります。
すると続きを書かせることになるわけですが、先日まで可能だった最後の1文字を入力するだけで続きを書くというルールが無くなってしまったようです。仕方なく続きを書かせると、300字以内という文字数制限を忘れて暴走し、メッセージ文字数限界までプロットを書き出したりします。

コントロール不可能なん? とか思わせられます。ちなみにGPT-4の場合は、この暴走の発生率が低い気がします……。まだ、実験例が少ないのですが……。

300字前後のサンプル・プロットを書かせる場合、文字数的に3例程度が暴走させない限界のように思えます。
そこから膨らませていく形が望ましいですね。

ところで商業的に利用可能なプロットを生成出来るか? という部分ですが、構文の作り方次第という結論になりそうです。
対話形式で生成していく事は変わりませんが、1〜3メッセージ以内の構文構成で、作られるプロットの精度が変わってきます。ダラダラしたやり取りをここでしてしまうと、その後の生成が微妙なものとなります。
もちろん、生成されたものに手を加えること前提の精度ですが、GPT-4でもGPT-3.5でも使い物になるプロットの精度は前半の構文で決まってくるように思えます。まだ、実験数が少ないので確定したものではありませんが(5月1日現在、18例)。

ただ編集者との打ち合わせなどの作品方針の決定などには使えるレベルなので、打ち合わせをスムーズに行うツールとしては使えそうです。

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