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ChatGPTでのプロット制作~ChatGPTは『エッチなのはいけないと思います!』と言う~

性的キーワードにセンシティブなChatGPT

おまいはオバカさんですか? と言いたくなるほどに、ChatGPTはGpt-3.5、GPT-4共にセンシティブな言葉に敏感に反応して拒絶してきます。

AI描画のプロンプトを作成してもらう場合ですが、『セクシーな下着』はOKなくせに、具体的に『ボンデージ』や『ブラジャーはビスチェ』などと入れると即座に拒絶メッセージを出してきます。
もう、ゲームブックをやっていて『14に進め』が出てくる気分に何度遭遇したことか……。

※注意:ゲームブックというジャンルにおいて、14という数字はセンシティブで極めて問題あるお楽しみポイントなのです。具体的に知りたかったら、『14に進む』で検索してみてくださいw

センシティブなシチュエーションは誤魔化す

センシティブなシチュエーション――例えば、『つい犯してしまった愛欲の罪』『不倫な恋愛関係』というシチュエーションを加えてプロットを作成して欲しいと命じると、GPT-3.5は使っている振りをしてまったく触れもせず、
『このプロットは、シチュエーションである「つい犯してしまった愛欲の罪/不倫な恋愛関係」を反映しており、不倫の要素を含みつつも、異世界転生や王位奪還などのファンタジー要素も取り入れています。』
と、弁明してきます。
ちなみに担当者さんと笑いましたが、プロットの中に一切「つい犯してしまった愛欲の罪/不倫な恋愛関係」というシチュエーションは取り入れられませんでした。
よって、フランス人が好きそうな劇的展開の作成はかなり厳しいものとなるでしょうし、現実問題でなんらかの措置をとらない限り、こうした性的キーワードを取り入れた作品作りが難しくなります。
大人向けの小説や、ちょっと背伸びした小説のプロットのこういう部分が欠けないや~ん……となるわけですね。
まぁ、自分で捕捉して書けばいいんですがねぇ……。
GPT-4はある程度こちらの意図を汲んでくれますが、エーッというようなネタにしてきます。次のハッピーエンドのプロットが、そのシチュエーションを加えるように指定したものです。

ハッピーエンドばかりを採りたがる

ChatGPTにいくつかのキーワードからひとつ選んでと選択肢を与えると、必ずと言って良いほどにハッピーエンドの選択肢を選んできます。どんなものにでもハッピーエンドを持ち込んできます。先の問題と含めて読んでみてください。

ある日、地球から異世界に転生した元お嬢様、リーナ。彼女は王家の一員として、皇太子である冷酷なカイと婚約を結ぶことになっていました。しかし、カイは別の女性に心を奪われ、リーナに婚約破棄を告げます。

この婚約破棄がリーナの人生に大きな変化をもたらします。彼女は王家から追放され、身寄りもなく、異世界で一人生きていくことを余儀なくされます。しかし、リーナは自分の運命に打ち勝つ決意をします。彼女は異世界で生き抜くための新たな道を切り開きます。聖女として異世界の人々から信頼と尊敬を勝ち取り、成り上がります。

その一方で、カイはリーナに対しての罪悪感と混乱した心情に苦しむ。彼はリーナが新たな人生を歩む姿を見て、彼女への溺愛の感情を自覚します。しかし、彼の愛は既に報われることがない恋となってしまっていました。

やがてリーナは、カイが陰謀に巻き込まれ、王位を奪われていることを知ります。リーナはカイの運命を救うために、彼を愛する心情と自身の立場を熟考します。彼女は正義感と愛情に突き動かされ、カイと共に陰謀を打破し、彼の王位を奪還する冒険に挑みます。

途中で二人は繰り返しすれ違うものの、最終的には愛情が深まり、二人は本当の意味で心を通わせることになります。カイはリーナへの愛を認め、彼女に謝罪し、もう一度彼女と結婚することを求めます。リーナもまたカイへの愛を受け入れ、彼との再婚に同意します。最終的に、二人はハッピーエンドを迎えます。

たぶん『カイはリーナに対しての罪悪感と混乱した心情に苦しむ』というあたりが、「つい犯してしまった愛欲の罪/不倫な恋愛関係」のどっちかなんでしょうね……。全然カバーしきれていませんが……w

ということで、大人向けの恋愛的なネタのプロットは『エッチなのはいけないと思います!』的に拒絶してくるわけです。んで、色々な選択がある中で、どうしてもハッピーエンドを選択したがります。
ホラーでも、サスペンスでも……。
ChatGPTとはそういうもんだと分かっていれば手の打ちようもありますが、どの辺がセーフティなのかが今イチ分からないんですよね。そんため、こうやって地道に調べていくしかなさそうです。

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