コンビニで幸せになった話と常温の飲み物
皆さんはスーパーやコンビニで常温の飲み物を買うことがあるでしょうか。
特に今のような真夏のシーズンは若い方ほど冷たい飲み物をゴクゴク飲みたい!と思う方が多いのではないだろうか。
テーマにするくらいだから推測できると思うが、僕は常温の飲み物が大好きだ。昔から胃が弱くて冷た過ぎる飲み物は体に悪いということと、カバンの中を濡らしたくないもしくは手に持っていたくないというのが大きな理由だ。
だから近年さまざまなお店に常温の飲み物が置かれるようになったことはとても嬉しかった。
この常温の飲み物を売るというアイデアは、僕の大好きな新日本プロレスの元社長ハロルド・ジョージ・メイ氏によるもので、コンビニで冷えた飲み物を買った若い女性がハンカチで水滴を拭き取ってからカバンに仕舞っていた様子から着想を得たとのこと。「飲み物は冷たいのが常識的だろ!」とはじめは関係者に笑われたらしいが、観察力と意思を貫く力が素晴らしいと思った。
そんな常温の飲み物ユーザーの僕はそれがお店からだんだんなくなっていることに気付いた。これまではほとんどのコンビニで買えたのに、今は数件に一件しか見かけない。これには個人的になかなかの不便を感じている。
案の定、今日入った錦糸町駅前のコンビニにもなかった。店内を一回りした後、店員さんに聞いたところ、「置いてないですねぇ」と返事があった。
諦めて外に出ようとすると、忙しいにも関わらず先ほどの店員さんが他の店員さんに聞いて回ってくれている。最終的にはベッカム似の店員さんがバックヤードから冷蔵コーナーに置く前のお茶を持ってきてくれた。
これにはとても幸せな気分になった。一般的な対応なら、ない事実を伝えるだけで十分で、それ以上求めないし嫌な顔もしない。期待を上回る対応をしてくれたことに、自分の行動もこうあるべきだなと思った。
感謝しながらお店を出た。錦糸町駅付近にはいくつもコンビニがあるが、僕は今後はこのコンビニを利用するだろう。
先日podcastの収録で、お店を選ぶ価値基準の話になった。その中で僕が個人店が好きな理由は店主の人柄がモロにお店のスタイルに反映されるから好きなんだということに気付いた。
それは最大公約数のサービスを提供するチェーン店やコンビニには(悪い意味ではなく)期待していないことだ。
そんな中、ポロッと飛び出る親切や人柄に、幸せになってしまう時があるのだ。
そんなお話でした。
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