【中間報告】働き方実験~中高年の副業でも地域創生のお役に立てるか!?~
本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の活動の一環として、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。
https://hosting.lancers.jp/lp/lab_researcher/
実験の背景と目的
背景
定年や年金受給の変化により中高年の方々の働く年数が増え、第二の働き方の検討の必要性が増しているのは周知の事実と思います。一方、中高年の転職や起業にはかなりのリスクがあり、少しでもリスクを減らすために、まずは副業から始めたいというニーズは確実に増えると考えられます。
目的(検証したいと思っていること)
本実験ではこのような中高年の研究員が副業の形で、今までに培ったスキルや経験を武器に、地域の生産者の方や域外の副業・フリーランスの方とともに、世の中の役に立つ商品やサービスを実現できるかを検証します。
また具体的にどのようなステップを踏み商品やサービスを生み出し、どの程度のビジネス効果があったのかを分析・報告し、今後、同じ道をたどろうとする方々の一助になることを目的とします。
研究活動の概要
地域創成の一例、他地域への横展開
本自主企画では、能古島の特産品、もしくは、特産品を利用した商品を、島の生産者の方々および新しい働き方LABの研究員の方々のご協力を得ながら開発し、オンライン販売することにより地域創成の一例にしたいと考えています。
また商品開発からオンライン販売への道筋と結果を明確にすることにより、能古島だけでなく他地域でも同様の活動を実施することにより、着実に地域発信のビジネスが成長できるよう、横展開を視野に入れ、活動の足跡が明確になるように実験の計画を行います。
副業の場を増やす!
同時に参加して頂いた方と一緒になって副業ならではのビジネスエリアを創出するとともに、相互の関係を大切すれば、いろいろな制約や条件下でも、楽しく働けることを実証したいと思います。
進捗状況報告
当初計画の再確認
当初の計画では中間報告までに商品開発を完了しECサイトをオープン、オープニング直後のプロ―モーション活動を終えた後に、アクセス状況・売上・費用を中間報告し、改善点を明確にしたのち中間報告後の売上アップにつなげる予定でした。
実際の進捗状況
一方、現実は、ECサイトはできておらず、やっと商品開発が本格化してきたところ、全く計画通りには進んでいません。対当初計画で2か月弱の遅れとなっています。
進捗遅れの大きな原因
進捗遅れの原因は大きく以下のようになります。
生産者の方に協力を得られるようになるまでに時間がかかった。
農作物に関する知識と食品販売の経験が不足していた。
商品開発のために計画した時間が不足していた。
思ったより自分の作業時間を確保できなかった。
同じ目標に向かって動く協働者を見つけられず作業分担ができなかった。
中間報告時点での気づき
まず先に気づきを言うと「世の中の役に立つモノは、そんな簡単には生まれない!」ということにつきます。
商品のアイデアづくりに時間がかかる!
「能古島の特産品を使って世の中の役に立つ商品やサービスを実現」することが、この実験の目的ですが、小さな能古島といえど、そこから作り出すことができる商品は結構沢山あり(たくさんの先人がすでにいろんな商品を作られていて)、商品の原材料となる特産品の調査⇒開発できる商品の調査⇒EC販売に適した商品の絞り込みを行い、開発する商品案を選定するだけでも時間がかかる作業でした。
現地協力者(原材料の生産者)を探すのにも時間がかかる
今回は地元という事もあり、伝手で現地の生産者の方を紹介して頂くことが出来ましたが、それでも数週間は現地の協力者にたどり着くことが出来ず、困った状態になっていました。
もし遠方で縁もゆかりもない場所だったら、おそらくもっと時間がかかっていたかもしれません。
商品の試作にも時間がかかって!
生産者の明石さんに協力を頂き、調達できる原材料もわかってきたので、アイデアを整理し、EC販売に適した商品企画の対象を「柑橘系のドライフルーツ&ピール」に絞り込むことができました。
よし、やっと企画商品を試作しだすと、なになに?自然乾燥だと2週間?
色んなレシピを調べて、お嫁さんにも手伝ってもらって、やっとそれらしきものがカタチを現すが、テイストがいたって普通、、、oz
この後、何度もトライ&エラーを繰り返し、良い商品に熟成させる必要もある、、、時間かかるよな~😂
費用・売上シミュレーションにも時間がかかったりして?
多分読まれるのも大変だと思うので省略しますが、費用・売上シミュレーションも一筋縄ではいきません。市場価格にあった商品価格で無理なく商品を製造できるか、原材料は安定的に仕入れることができるか?など色々な問題がでてきて、その解決策を考えるのにまた時間がかかっています。
詳細はこちら↓↓↓↓↓
【中間報告・隔週報07】能古島で商品開発⇒EC販売|くすくす(kuscs)|note
企画工程には可能な限りの工数を計画すべき!
実際にやってみて分かったこととして、商品企画作業は、企画するものによって必要な作業項目と作業量、作業時間(期間)も大きく変化する。
企画作業を中工程として定型化できたとしても、その下にある小工程(作業レベル)で必要な工数と期間を見積もることは、かなり難しいと感じました。
すごく当たり前のことですが、商品企画作業の工数と期間は大きな変動リスクがあり、そのリスク管理のためにも企画工程を長めに設定してWBS(スケジュール)をひく必要があることに気づきました。
中間振り返り
まだ初期の段階「EC事業化の検討計画」を絶賛作業中なので、あまり振り返れることはありません。
ただ本実験の目標の一つでもある「商品(サービス)を出すステップを横展開すること」を考えると、前半で一番問題となった。企画工程のスケジュール遅れの真の原因について振り返り、どうすればもう少し上手に進めることができたのか?その改善方法を明確にしておきたいと思います。
企画工程スケジュール遅れの真の原因
前述したスケジュール遅れの大きな原因を見直してもわかるが、商品(サービス)開発に時間がかかってしまった本当の原因は「商品開発分野における知見と仲間の不足」に尽きると思います。
知見も仲間も一朝一夕で準備出来るものではないので、どうしても時間がかかってしまいます。(急いで商品開発できるとすれば、開発分野の専門家を雇って時間をお金で買う方法も考えられないこともないですが、、、)
暇なしカネなしの商品開発は自分の土俵近辺ですべし!
つまり資金力のないプロジェクトで短期間に商品開発する場合は、「すでにある程度の知見があり、相談できる仲間が多い」分野、つまり自分が日ごろ戦っている土俵になるべく近い分野で商品開発することが大事だな~と痛感しました。次に個人で商品開発をする際には、この気づきを活かしたいと思います。
本実験の継続方針について
といっても、本実験においては、既に自分の土俵とはだいぶ離れた未知の分野での商品開発を始めてしまっているので、時間をかけて商品開発をするしかありません。
おそらく今のペースでいくと、当初WBSで引いた2サイクル目(ECサイトを立ち上げてからの改善)までを12月までに行う事は難しくなってきていると思いますが、協力して頂いている島の方々のためにも、「能古島産の商品」を開発するところまでは、なんとか実現したいと思っています。
まとめ
中間報告の要点
中間報告の要点を箇条書きで簡潔にまとめると以下のとおり
# 本実証実験の目的は以下の二つで変化なし
1. 能古島産の商品を開発しオンライン販売すること
2. 商品開発~販売までのステップを明確にすること
# 中間報告時点での進捗状況は2か月弱の大きな遅れ
# 遅れの真の原因は商品開発分野における知見と仲間の不足
# 遅れを発生させないようにするためには以下の2つを心掛ける
1. 商品企画に可能な限り長めのスケジュールを引いておく
2. 自分の専門分野になるべく近い分野で商品開発する
# 実証実験のゴールは以下のように低くする方針
-- 計画したゴール:商品開発⇒EC販売開始⇒販促活動⇒EC販売改善
-- 変更後のゴール:商品開発(⇒EC販売開始?)
中間報告時点での私の思い
中間報告は、厳しい内容が多くなってしまいましたが、私の実証実験は意外と楽しく進んでいます。
自ら農産物をベースとした商品を開発するという事は、今までの人生で初めての経験!調査やヒアリングで現地(能古島)を訪問するたびに新鮮でスリル?な感覚が味わえます。
また新しい働き方LABでの実証実験を通して知り合った「島の方々」には優しく柑橘類の知識を教えてもらったり、「あたラボの方々」からも温かい応援のメッセージをもらったりと、みんなで一緒に活動している楽しさも感じます。
そうそう、おおよそ本業とは違った世界で活動している?人たちと一緒にミーティングをして、クリエイティブな活動をして、デザインやSNSなどの知識を教えてもらえたりと、普段なかなかできない経験もさせて貰っています。
新しい働き方LAB2期生として活動できるのは6ヶ月と短い期間ですが、ここで知り合った方々とは、末永くお付き合いさせて頂けるよう、あと半分「マイペースで悔いの無いように」活動していきたいと思います。
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