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夏休みが終わるとき、その思考。

ニーチェを読んで、思ったこと。と、終わりが来ることの意味を考える。

きょうから登園。

きのうまで夏休みだったのか。

と、いまさらながら、現実感のない今の状況を噛み締めている。

7月の末に妻が、「一か月以上、ずっと子どもらが家にいるのか…」と一人ごちていたのが、なつかしい。

それを思えば、”すべてのことに終わりが来るのか” と。

そんな当たり前のことを、思わずには、いられない。


『超人』

 最近、ニーチェにかぶれている。

 かぶれていると言えるほど、理解できているわけではないのだけれど…。わかってきたことがある。

 ニーチェは天才だ。

*****

 哲学は、基本的に意味が分からない。

 まぁ、わからないわけはないのだけど…、そこまでありがたがるほどのことか? と、いぶかしみながら適当に分かった気分に浸るだけの、そんな学問なのだと、いまでもちょっとそんなことを思っている。

 でも、それを見直したのが。

 「最強のニーチェ入門」

 これを読んでからだ。


 まぁ、読んでもよくわからないことがたくさんある。

 「神は死んだ」これはまぁわかるほうだ。

 「奴隷道徳」おぉ、ずいぶん踏み込んだな…。

 「永劫回帰」…。

 だいぶんかみ砕いていただいたけど…、とにかく、よくわからんことは多い。

 「超人」…。

 超人の話もよくわからないことは多かったのだけど…、それでも胸に響いた言葉がある。

 「今この瞬間を、全力で肯定する。」

 (あぁ、これ、全然できてない…。)


いつか終わりが来るからこそ…

 永劫回帰を説く哲学者はそんなことは言っていないのだけど…。

 実際に、自分の人生には終わりが来る。


 なんだか…、息子がうまれて、そこそこ大きくなった。

 もう、なんだか、それだけで、自分の人生は達成できたような気分になることがあった。ある意味でこれは、末人の思想だろう。


 そうじゃないよな。

 「今この瞬間を、全力で肯定する。」

 幸せに生きるって、そういうことじゃないのか、と。

 怒られたような気がした。


 いつか、終わりは来る。

 けど、そんなことを考えることには。

 あまり意味はないかもしれない。


終わりは来ない

 いまが、ずっと続いていく。

 自分はその中で、全力で、肯定できるふるまいを。

 すればいいのか。


 なんだか、ちょっと。

 やる気出てきた。


___

 幼稚園から帰ってきた息子らが。

 きょうも元気だ。

 全力で、今この瞬間を。

 肯定しているのか。



___

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