南瓜
朝寒しカボチャだけ居る台所
「南瓜」と書くのと「かぼちゃ」「カボチャ」と書くのでは
イメージが違う。
「かぼちゃ」「カボチャ」は
あ、そうだね、
としか感じないが、
「南瓜」と書くと、
南瓜の孤独が伝わってくる、
ような気がする。
私の持っていた『俳句歳時記』には
「かぼちゃ」は出ていなかった。
古語辞典の『季語一覧表』にもなかった。
昭和34年発行の国語辞典には、ああ、出ていた!
『うり科の一年生植物で唐なすと呼び、ポルトガル語の『カンボジア』からカボチャとなったという』『醜い男や無能な男をののしってカボチャという」
ずいぶん、バカにされてきたんだね、カボチャさんは
カンボジアそれがカボチャの元の名なり(長谷川作)