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[茶道のキモチ]点法の美しさはお辞儀で決まる♪

こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。
炭点法で、最後に香合の拝見を終えて亭主、客ともに互いに礼を尽くす様子です。
昨日の記事と重複しますが、お辞儀も謙虚さのあらわれ。そして、流儀ごとにお辞儀の仕方もちがいます。遠州流茶道では、手のひらを全部畳につけず、指先を揃えてつけ、お辞儀します。
長年あまり考えずに教わった通りにやってきたことですが、あらためて数えてみると、一度の点法で何度もお辞儀をしているのだなあと気づかされます。

お部屋に入る始まりの時「薄茶を差し上げます」と一礼。
点法座に座って道具を定位置に置き、自らの居ずまいを正してからお客様にも「どうぞお楽に」と一礼。
点てたお茶をお客様がいただかれ服加減を言われたら無言で一礼。
一服目の茶碗が返されたらすすいで「今一服いかがですか?」と一礼。
もう十分とのあいさつを受けたら「仕舞わせていただきます」と一礼。
両器拝見のあいさつを受け、無言で一礼。
お道具のおたずねにお答えして一礼。
全てのお道具を下げ、茶道口にて「お退屈様でした」と一礼。

思えば、点法の手順や所作が大切なのと同様、この「一礼」のありようが、点法全体を引き締め、より美しくしてくれるようです。
おざなりにせず、その都度すっと背すじもあらためて指先をつき、浅すぎず深すぎず、腰からしっかり倒すように。お客様やお道具への敬意を込めて。

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