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[茶道のキモチ]形式美を楽しもう

こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。
noteに茶道の記事を書き始めましたし、手前味噌にならないように自分の点法を見直してみようと、あらためて稽古に臨みました。
茶道教授として、まもなく10年になろうとしていますが、自分自身も最初からの先生に教わったり、少し上のお点法を学びに東京に出かけたりしています。まっ たく、茶道には終わりがない。それが、学び続けられる良さでもあります。
お稽古に必要なものを整えて茶道口に揃え、お菓子をつけてお客様役の相弟子さんにお出しします。先生にお稽古のごあいさつをし、いよいよお点法のお稽古が始まります。

お道具を持ち出すとき、下げるときの手の位置、高さ
置き合わせる時の位置
居ずまいの正し方
お道具を移動させるときの手の通う場所
背すじ、指先、正座の組み方、かかとを立てた時の姿

お点法に集中し、所作の全てに気を配ると「おたいくつさまでした」と仕舞いのごあいさつをするまでに、まるで宇宙旅行にでも行ったような異次元世界を体験します。

茶道の点法は、様々に決まりがあってめんどうなようでも
その通りにしないと割と困ったことになります。
湯を汲もうと思ったら釜の蓋が開いていなかったり、
茶碗にお湯を入れようと思ったらまだ中に茶巾が入っていたり。
…は極端な例ではありますが、めんどうな決まりごとは
より合理的かつ美しく、茶を点てお客様に供するための必要な手続きです。

お稽古を始めたばかりの時には、
今していることが何か、次には何をするのか、全く分からないまま
先生の口伝えに手足を動かし、お道具を扱っているものです。
私たち教授者も、初心者の方には大まかな動きを申し上げます。
なんで?どうして?ワカラナイ!となっても、
まずは言われた通りをやってみる。まずは形からって、言いますよね。
形をおぼえたら、きっと先生は、ひとつ進んでより美しくなる所作を教えてくれます。そうして、形式を楽しみつつ少しずつ個性を育てていけたらいいですね。

ちなみに、点法が手まねにならないよう、原則としては先生がやってみせることは少ないです。相弟子さんがいればその方の所作を見て学ぶ「見取り稽古」で、自身のお稽古にもプラスになると思います。



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