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第23回「本を売る」ことに魅せられて 

 2008年(平成20年)1月1日、風邪をひきました。それでも近所の神社へお参りに。
おみくじを引くと運勢は「末吉」でした。そして、こう記してありました。

籠の中にいた小鳥が放されて自由にとび歩く様に苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です 世の為人の為に尽くしなさい
幸福まして名も上がります


「籠の中から放たれる」とは意味深な・・・ とは言え、今年も「世の為人の為に」本を売ります。

志夢ネットのオーナーのなかには、志夢ネットのことをVCと呼ぶ人もいます。
ボランタリー・チェーン(voluntary chain)の略です。VCとは、任意連鎖店。複数の独立店舗が協力して共同仕入などを行う方式のもの。

Voluntary(ボランタリー)とは、「自発的な; 志願の; 意志による; 任意の,」という意味があります。

書店チェーンでは、紀伊國屋書店など同一資本のRC(レギュラーチェーン)やTSUTAYAのようにFC(フランチャイズチェーン)形式のチェーンがあります。(代官山の蔦屋書店は、2011年開店のため、この頃は直営店も少なかったのです)

VC(ボランタリーチェーン)は、任意連鎖店ですからRC(レギュラーチェーン)と異なり、本部の強制力が弱いという弱点があります。
しかし、FC(フランチャイズチェーン)のような高額な加盟料や指導料がないというメリットもあります。
その代わりに、オーナーや店長以下のスタッフが自発的に協力しなければ、運営は上手くいきません。

志夢ネットがVC(ボランタリーチェーン)という形式をとっているのは、加盟書店の金銭的な負担を最小限におさえた上で独立性を保ちながら活動するためです。

志夢ネットをつくった近藤秀二さんは、日本書店大学に集う書店が、「大手資本の系列」か「廃業」という二者択一ではなく、独立系書店が生き残れる「第三の道」を示したのです。この考え方は、今でも有効だと僕は考えます。「小異を捨てて大同に就く」近藤さんは志は高く、僕は志がある書店を結ぶ夢のネットワークという意味で志夢ネットを宣伝して歩きました。
しかし、志夢ネットに参画するオーナーの中には「自発的」「志願」とは、ほど遠い人もいることが僕の大きな悩みです。

正月二日以降、三日三晩、高熱で寝込みました。すると、高熱に魘されながら思い出しました。日本の出版流通システムは、太平洋戦争の終焉とともに、GHQによって日配(日本出版配給)が解体され、大手出版社たちが、共同で出資して、自分たちの本を流通させるために取次店を創り、出版流通システムを構築したのです。
明日香出版社に入社した頃、村上信明『出版流通とシステム―「量」に挑む出版取次 』(新文化通信社1984年刊、絶版)を読み、僕らは大手出版社が作った出版流通網を利用させてもらっている立場だということを知りました。

隠密裡に進められた東販設立
1983年末
株主の上位10名は次の通り(所有株式占有率28.21%)
講談社5.11% 小学館4.78% 東販(子会社)3.11%
主婦の友社2.64% 文藝春秋2.52% 旺文社2.42%
新潮社2.3% 学習研究社1.84% 高橋リウ1.7%
光文社1.69%


だから戦後の混乱期にいなかったところは、冷遇されるのです。新規の出版社であれ、書店であれ差別の対象なのです。
40年くらい前にある業界誌に「出版社は、将軍。取次は、大名。書店は、百姓」と江戸時代の身分制度のようだと寄稿した書店人がいました。将軍とは取次の株主である大手出版社であり、中小の出版社は含まれていません。むしろ中小出版社は、大名である取次から不平等な取引を強いられ、百姓である書店からも営業に行くと「忙しい」「注文書なら、そこに置いていって、後で見るから」などと虐げられました。この業界には、見えざる「ヒエラルキー」が存在するのです。

人は立場によって視点も変わります。下層から見上げる業界は、当時は、このように見えたのでしょう。

実際には階級はなく、対等な立場だとは、わかっています。

しかし、昔の書店は威張っていましたね(笑)

出版社も自虐的に自らを「中小弱小出版社」と名乗ってました。

もしも紀伊國屋書店から志夢ネットへいきなりだったら、落差の大きさに落胆しすぐに辞めていたかもしれません。
しかし、大学卒業後、比較的小さな出版社で仕事をしたことが、メンタルを鍛えてくれました。書店に行くと、小さな出版社の営業は門前払いされたり、居留守を使われたりしました。毎日、悔しい思いをしながらも、やがて一軒、二軒と話を聞いてくれるようになっていった経験が出版社であったので、志夢ネットで、どんなに出版社に断られても、耐えに耐えて、友好な関係に変える術を学んだのです。

1月6日、熱も下がり今日は久しぶりに外出。近所の啓文堂書店で、今年初めてのお買い物。『編集会議2月号』を購入。巻頭特集は「伊坂幸太郎 8年目の告白」でした。伊坂さんのロングインタビュー記事。記者の質問が面白い。でも伊坂さんの答えは、とても伊坂さんらしくてよかった。永久保存版ですね。

1月7日、草思社が東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請をしました。確かに調子は悪かった。昨年末、自社ビルを手離し、志夢ネットと同じ江戸川橋に引越ししてきたばかり。確かな予兆があったのです。
草思社は浴野英生さんとのご縁もあり、志夢ネット創業当時から商品を供給してくれていました。僕は即決断し、清宮社長に電話をいれて、救済のための草思社フェアを志夢ネット全店で展開することを打診しました。

文化通信の星野渉さんが「文化通信デジタル」で報道してくれたので、賛同する書店チェーンもありました。取次店も、倉庫にある草思社の在庫は出荷すると答えてくれました。祈るような気持ちで、この支援の輪が広がることを念じました。

1月9日、「書店新風会」の新年会に僕は招かれていました。日本書店大学の田辺聰学長が新風会の顧問を務めているので、昨年から参加するようになり、志夢ネットのようなボランタリーチェーンを新風会も研究したいと言うので、新風会の定例会で講演したこともありました。(やがて新風会から「大田丸」ができたのは後の話)
この新年会のクライマックスは、「新風賞」の受賞式です。昨年は塩野七生の『ローマ人の物語』(新潮社)でしたが、今年は坂東眞理子『女性の品格』(PHP新書)が受賞と司会者が話をしているその時に僕の携帯電話が鳴ったのです。「こんないい時に誰だ」と思い電話にでました。用件を聞くと僕は「はい。わかりました。お伺いさせていただきます」と返答しました。さて、誰からだったでしょうか。

1月16日、第138回 直木賞は、桜庭一樹『私の男』(文藝春秋)が、芥川賞は、川上未映子『乳と卵』(『文學界』2007年12月号)が受賞しました。

1月23日

急な話ですが、志夢ネットを退職します。


時を戻して、お話しします。

出版社で営業マンとして働いていた頃、毎日いろんな人と出会いました。意気投合し、一緒に酒を飲み、遊んだりもしました。
ところが、担当代えで、会えなくなった人もいます。
すっかり疎遠になってしまった人も・・・

しかし、中には再びめぐり逢う人もいます。
再会は、最初の出会いよりも、さらに強い絆をつくります。

昨年の秋、出版社が主催するパーティーで、約6年ぶりに再会した人がいました。

その人と出会ったのは、僕が大学を卒業して、明日香出版社に入って間もない頃、 京都の書店でした。

出張のたびに、その人と飯を食い、酒を飲み
本について語り、業界について語り合いました。

しかし、僕が関西地区の担当をはずれると
その人と会う機会はなくなり、しばらく疎遠になりました。

その後、僕は転職し、その人も職場を変えたことを人づてに聞いていました。

その人は、東京の書店に転職していたのです。 出版社のパーティー後、「今は忙しいが年内に必ず会おう」とメールをくれました。

そして、年末に「クリスマスしか空いてないけど会えますか?」というメールがあったので、12月25日に、その人と会う約束をしました。

飯を食いながら、お互いの近況を報告し、業界について、書店の未来について語り合いました。

すると突然「ところで、草彅さん。うちの会社で働きませんか」とその人が言ったのです。

その人は、自分の会社の実情を話しはじめました。 社長が交代し、経営陣が若返ったこと。 その人は実質No.2で、人材を求めていること。 「自分の右腕が欲しい。草彅さんに知恵袋になってもらいたい」と・・・
「勿論、草彅さんにも選ぶ権利がある。
だから一度うちの社長に会って、それから返事をもらえませんか」

その人とは、長いつきあいです。僕は、その人を書店人として尊敬し、信頼もしています。
「前向きに考えます」と言って、その日は別れました。

年が明けて、書店新風会の新年会に出席していた時、その人から連絡がありました。「社長のスケジュールをおさえた」と・・・

そして、2008年1月17日、僕は、その人の会社を訪れました。 すると、まず部長さんを紹介してくれました。
その後、その人と部長さんと3人で社長室への階段をのぼりました。 社長室には面談を待っている来客が数人いました。社長秘書に案内され、応接室にはいると、この会社の創業者らしき人の肖像画が飾られていました。・・・華麗なる一族か?

部長さんは、僕の職務経歴書を見ながら、いろいろ質問をしてきました。部長さんは銀行出身で書店業のことは素人らしい。
質問に答えていると
「ちょっと待って!今の話面白いから社長が来てからもう一度話してください」と質問を打ち切ったのです。

しばらくして社長が登場。
「一応名刺交換しますか」と言って名刺交換をして着席。

なんだか思いっきり面接モード・・・
部長さんがその場を仕切って質問をはじめました。 部長さんの横に座った社長も職務経歴書をめくりながら、僕の答えにうなずいたりしていました。
部長さんの質問の中には
「どうしたら返品は減りますか」とか
「売上はどうしたら上がりますか」という質問もあり、途中笑いそうになりました。

最後に社長から質問されました。
「今まで書店と出版社両方を経験されていますが、何をやりたいのですか?」

僕は出版の未来、書店の未来について自分の考えを話しました。

面接は終わりました。

翌日、その人から電話がはいりました。
「社長からは、即OKがでていました。改めてお願いします。この話受けてもらえませんか」

僕は迷うことなく答えました。
「お世話になります」

今まで何度も転職したけど、その人と再会し、大切なことを思い出しました。

転職にもいろいろ条件があります。
収入だったり、
会社の将来性であったり
仕事のやりがいなど・・・

でも僕にとって1番大切なことは・・・
信じられる人と働くことです。


1月25日
転職する会社の本社にて打ち合わせ。

勤務地が決まったとのこと。

俄然やる気がでてきました。

その店の店長も本社に呼ばれていたので会議室で一緒に打ち合わせをしました。

このチェーンの中でも店舗の規模は小さいが利益はでている店。

プレーイングマネージャーとしては、力を発揮しやすい店と言えます。

僕を誘ってくれた その人が言いました。
「プレッシャーをかけるようだけど
先日会わせた部長も、そして社長も期待してるよ。 そして、僕が1番期待しています」

頑張らねば・・・

1月26日
転職を決めたということは、今勤めている志夢ネットを辞めるということ。

・・・ということで会社に辞表を提出しました。

こちらの退職事由を理解してもらいましたので 、円満に退職できそうかと思ったのですが、後任人事で揉めました。

自分なりに会社のことを心配して、自分の後任を推薦したのですが、それが気に入らないみたいです。

1番の適任者なのに・・・

「立つ鳥跡を濁さず」ここは我慢するか。

何度も経験してわかっていましたが、会社を辞める時ってエネルギー使いますね。


2月5日
ここ数日、加盟店の店長から「辞めないで」コールもあり、
こんなに後ろ髪を引かれるとは予想していませんでした。

5年前、この仕事を引き受けた時は、
まったく言うことを聞かなかった店長たちなのに・・・

でも答えは変わりません。

店長たちには「ごめん」と謝るだけ。

すぐに穴は埋まる筈。それが企業というもの。 そう思わないと辞めれません。

一昨日、名古屋でオーナー会議がありました。会議に参加した数人のオーナーが翌日事務所までやってきて、慰留されましたが「決心は変わりません」と言って断りました。

今日は、経理の引き継ぎをしました。
会議室で約3時間こもって・・・

引き継げない業務はマニュアルを作成し、残しました。

結局、僕の仕事はボランタリーチェーンらしく、加盟店のオーナーと店長たちに分担してもらうことになりました。

連日の残業で疲れていたので、今日は早く帰ろうと電車に乗りましたが、立っているのが辛いので始発駅まで引き返しました。

すると偶然にもブックファーストで一緒に働いていた押川 永さんと遭遇。
短い時間でしたが、楽しかった。
おかげで疲れもとれました。
ありがとう。

6日は、埼玉県の一清堂の清宮社長をつれて、文藝春秋など麹町界隈の出版社を廻りました。

7日は、山梨県の天真堂書店の小菅社長を連れて、幻冬舎や河出書房新社を訪問。

8日は、奈良県のラックスの小西店長が上京。PHP研究所、宝島社、ぶんか社ほか
中堅の版元を引き継ぎました。

2月9日
世の中は、3連休の初日ですが今日も仕事です。

退職まで残り4日。

まだ引き継ぎが終わりません。


来週は、小学館、講談社、新潮社を引き継ぐ予定。

今日は、その資料づくりで謀殺されました。

気がついたら外は、すごい雪。

寒い筈です。

明日、明後日は休もう。

本屋大賞の本も読まねば・・・

12日(火)
朝から社長・常務を連れて小学館・主婦の友社・講談社・新潮社を訪問。
引き継ぎ業務終了。夜は僕の送別会となりました。 最後は清宮社長と二人で飲みました。別れ際に「どこに行くんだ」と清宮社長からとわれました。転職先は誰にも話していませんでしたが「◯◯に行きます」とこたえると清宮社長は「よかったじゃねえか。活躍しろよ」と言って送り出してくれました。思えば5年前、近藤秀二さんから志夢ネットで働くことを打診され、「浦和の一清堂に行って清宮社長に会いなさい」と促され、清宮社長と出会いました。志夢ネットで、誰よりも僕のことを心配してくれた社長でした。
ありがとうございます。お世話になりました。

13日(水)
朝から文京区の社会保険事務所とハローワークへ行き健康保険証・雇用保険証の喪失届。
午後は残務整理。

14日(木)
転職先の本社にて、入社手続き。
誓約書・身元保証書・年金手帳などを提出。

すでに入社は、決まっていますが人事部長の面接があるというので前回社長と面談した応接室へ。

創業者 早矢仕有的の肖像画がある部屋。

僕を、この会社に導いてくれた「その人」とは、嶽山義治さんです。

面接も終わり、16日付けで入社が決定。

丸善株式会社に入社します。


では最後は、この曲で締め括ります。

映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の主題歌。
福山雅治「東京にもあったんだ」(作詞、作曲: 福山雅治)

東京にもあったんだ
こんなキレイな夕陽が
うれしいな 君に見せたいな
君は元気かな .....


『「本を売る」ことに魅せられて』「日本書店大学・志夢ネット」篇





【ご出演(敬称略)】

 青田 恵一

 足立 幸雄

 新井 久幸

 安藤 明

 安藤 哲也

 池田 士文

 石野 栄一

 石野 誠一

 伊豆丸 洋一郎

 伊藤 信二

 伊藤 知沙子

 井上 敦

 井上 直

 稲垣 学

 猪俣 和孝

 今井 陽敬

 岩永 芳輝

 上田 奈実

 上里 直美

 内田 眞吾

 浴野 英生

 榎本 計介

 遠藤 正夫

 笈入 建志

 大内 丙午

 大河原 實穏

 大島 猛

 大杉 竜男

 大田垣 好治

 太田 和美

 大塚 泰之

 岡垣 重男

 岡崎 成美

 岡濱信之

 小川 和生

 小川 博史

 岡部 友春

 岡部 力也

 小城 武彦

 奥本 達哉

 奥 則夫

 小倉 健一

 押川 永

 小関 路彦

 河合 誠

 加賀谷 克美

 梶原 治樹

 加藤 伸治

 加藤 純士

 鎌田 純一

 亀川 正猷

 苅和 誠二

 河崎 亮

 菊島 稔

 菊池 明郎

 菊池 真治

 木佐一 秀樹

 北岡 慎司

 清宮 英晶

 草彅 麻子

 草彅 美佐緒

 草彅 優子

 毛塚 敬典

 郷田 照雄

 小出 行雄

 河野 裕紀子

 小菅 一徳

 児玉 憲宗

 後藤 敏彦

 小西 隆三

 小林 克美

 小林 清志

 小松 永幸

 今野 英治

 近藤 秀二

 阪口 正夫

 佐藤 伸也

 佐藤 個史

 佐藤 友則

 島田 恵

 白川 浩介

 上甲 晃

 神 輝哉

 杉江 由次

 杉崎 成樹

 鈴木 俊介

 鈴木 藤男

 鈴木 葉子

 須藤 令子

 隅山 泰助

 瀬戸 起彦

 世良 昭示

 善如寺 正

 高坂 浩一

 高田 鉄

 高橋 政男

 高橋 美里

 武村 達也

 嶽山 義治

 田代 完治

 橘 陽司

 田中 淳一郎

 田中 治男

 田辺 聰

 玉井 淳

 土屋 稔子

 徳永 美佳

 永井 久仁明

 永井 伸和

 中里 伸治

 新里 健太郎

 新田 恵美子

 根来 豊

 能勢 仁

 野中 謙一

 橋田 祐孝

 八丁 康輔

 服部 泰基

 花井 滿

 花立 融

 濱 宏行

 原 浩史

 春山 晃宏

 番匠 国男

 樋田 哲夫

 平野 志郎

 廣瀬 和人

 深澤 高志

 深沢 弓彦

 深水 清

 福井 雄治

 藤坂 康司

 古屋 文明

 星野 渉

 堀江 健司

 本間 隆雅

 前田 有

 前田 涼介

 町井 充

 松岡 佑子

 松田 哲夫

 丸尾 太一

 丸島 基和

 宮島 功光

 宮脇 富子

 向原 明彦

 村山 光麿

 森田 剛

 諸山 誠

 八百 一喜

 柳ヶ瀬 肇

 八巻 光行

 山際 敏博

 山崎 至朗

 山本 一力

 山本 淳

 雪 武史

 横井 邦光

 横井 真木雄

 吉海 裕一

 吉渓 慎太郎

 吉田 和彦

 吉田 裕彦

 吉田 正義

 吉村 英仁

 若森 繁男

 和田 明彦

 和田 裕美

 渡辺 啓市

 渡辺 由佳

【エンディングテーマ曲】

森山直太朗「さくら(独唱)」(作詞:森山直太朗・御徒町凧,作曲:森山直太朗)

SMAP「世界にひとつだけの花」(作詞、作曲:槇原敬之)

オレンジレンジ「花」(作詞、作曲:ORANGE RANGE)

ゆず「栄光の架橋」(作詞、作曲:北川悠仁)

一青窈「ハナミズキ」(作詞:一青窈、作曲:マシコタツロウ)

平井堅「瞳をとじて」(作詞、作曲:Ken.Hirai 編曲:亀田誠治)

レミオロメン「粉雪」(作詞、作曲:藤巻亮太)

コブクロ「桜」(作詞、作曲:小渕健太郎・黒田俊介2005年)

Mr.Children「しるし」(作詞、作曲:Kazutoshi Sakurai)

コブクロ「蕾」(作詞、作曲:小渕健太郎)

桑田佳祐「明日晴れるかな」(作詞、作曲:桑田佳祐)

EXILE「Lovers Again」(作詞:松尾潔、作曲:JIN NAKAMURA)

福山雅治「東京にもあったんだ」(作詞、作曲: 福山雅治)

【挿入曲】

サザンオールスターズ「旅姿六人衆」(作詞、作曲:桑田佳祐)

サザンオールスターズ「TSUNAMI」(作詞、作曲:桑田佳祐)

【Special Thanks】
 杉江 由次
 田中 裕士
 古幡 瑞穂

【監督・脚本・主演】
 草彅 主税



次回予告

2008年(平成20年)2月16日、僕は丸善株式会社に入社します。配属先は、お茶の水店。

ここに至るまでの約四半世紀、紀伊國屋書店渋谷店で経験した社会・人文科学など専門書を「売る」技術、明日香出版社で経験したビジネス書、語学書を「売る」技術、ブックファースト渋谷店では理工書、コンピュータ書、医学書、洋書を「売る」最前線にいました。そして、志夢ネットでは、雑誌、文芸書、文庫、コミック、実用書など一般書を「売る」ことを経験し、また師と仰ぐ青田恵一先生と邂逅し、出版、書店コンサルタントとして、店舗全体のMD(マーチャンダイジング)や運営、店長の指導法を学びました。

僕は、この丸善お茶の水店で、今まで培ってきた経験を全力注入し、昇華させます。

書店員の人生において、一番幸せな時間を過ごしましたが、この話は、またいつかどこかで。

次回は、丸善株式会社入社から2年5ヶ月後の物語となります。

引き続きどうぞよろしくお願い致します。

草彅主税

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