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第27回 ほんまる神保町の棚主として

 すっかり秋🍂🍁ですね。

秋は夕暮れ。 夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。 まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

枕草子より

【今村翔吾vs高橋弘樹】天才歴史作家vsポンコツテレビマン…ガチの物作り論【ReHacQ趣味3.0】

今村翔吾さんの読者は、男性55%女性45%
口コミでひろがっている。
特に女性読者は、友達を連れてくる。
推し活を経験した人たちが一緒に推してくれる。

 マーケティングを意識されてますね。

【出版時評】2024年10月22日付

商品特性による「買切り」「割引」の使い分け

 ブックセラーズ&カンパニーは出版社と直接取引することで、書店の粗利益率を30%以上にすることを目指し、対象出版社の全銘柄を返品歩安取引する「販売コミットモデル」と、単品契約の買切取引「返品ゼロモデル」を提案している。

 取引出版社は11月で12社となるが、先日開いた当社のセミナーに登壇した宮城剛高社長によると、今年4月以降、参加書店全体での取引出版社の実績は前年を超えており、返品率も減少。書店の粗利益率30%台を確保している。

 宮城社長は長年在籍した米国店での経験から、新刊、既刊、ベストセラー、フェア・仕掛けについて、「買切り」と「割引」の向き不向きを説明した。予想が難しい新刊はリスクを避けるため買切りにしないが、競争のため割引する。一方、既刊は買切るが割引はしないなど。そして「既刊が利益の源泉なので最も力を入れた」と話した。

 商品の特性に応じて取引条件や販促方法を変えて、お客へのアピールと利益確保するという発想は、これまで日本の書店にあまりなかったのではないか。

 同社がやろうとしていることは、日本で異質に見えるだろうが、むしろ欧米などでは一般的な書籍の販売方法だといえる。従来の日本型出版流通が行き詰まる中、この方向しかないと思うのだが。今のところ出版社の反応は今一つ鈍いように見える。【星野渉】

 星野さんが言うとおり「出版社の反応が鈍い」ですね。
 なぜならブックセラーズ&カンパニーが設立されて、もう1年経つのに、直取引は12社です。12社だけの粗利が改善されても、残り3000社以上の出版社が現行の取引では粗利の改善は達成されません。もう少しスピード感がないと、その前に業界のクライシスが訪れることでしょう。

TSUTAYAジム出店拡大へ

讀賣新聞の記事📰によると、「ヨガやピラティスができるジムを、2027年度までに現在の10店舗から200店舗に拡大する方針」とのこと。
 シェアオフィスやシェアラウンジも、結局上手くいかなかったのですね。ジム併設の書店は、決して新しいビジネスではなく、TSUTAYAではない地方の郊外型書店でも、既に併設している書店もありました。しかし、上手く言っているという話は聞きません。

 チョコザップなどファストジムは、全国に広まっているのに、このような後発の事業で、レンタルが、かつて稼いでいた穴が埋まるのでしょうか?

今村翔吾さん
新刊『五葉のまつり』発売

『八本目の槍』に続いて、石田三成が主人公の第二弾。

増田長盛、浅野長政、長束正家、前田玄以が、これほどまでに登場する小説は珍しい。笑

いわゆる五奉行による「お仕事小説」の側面もあります。是非、興味のある方はご予約下さい♪

今村翔吾さんのXより

装丁もいいですね。さすが「新潮社装丁室」‼️

第2回 棚主限定オンライン配信

 10月の棚主限定イベントは、「書店経営の課題」と題して、京都・ふたば書房の代表取締役社長、洞本昌哉氏の講演でした。
 洞本氏は、絵本専門士の資格もあり、今「絵本カフェ」も経営していて、そこでの店員とお客様とのコミュニケーションが、「書店の原点」だと感じると言っています。
 また読書会も、精力的に開催しているので、ほんまるでも、棚主主催の読書会をやれば良いとの提案がありました。
 棚主からの質問で、「本屋をはじめるプロセスを教えてほしい」に対して、「まずは古本屋から始めて、お金を生み出す仕組みを作るところから始めるのが良い」とアドバイス。「いかにsmallパッケージではじめるか。今村さんが言うように500万円なんて、すぐなくなってしまうので、小さく始まること」「それこそ、家のガレージなど、お金(家賃)がかからないところで始める」「30坪くらいのガチの本屋を始めたいなら、書店でアルバイトを経験する」
 さらなる質問で「本屋の未来について」に対しては「本を通して新しい収益モデルをつくる=カフェや読書会など)
 他にも「来店客数を、どうやって把握しているか」の質問に、店前通行量の何割が来店客であり、購買は何割、購入しない人は何割と答え、来店するが買わない人を、どう顧客にするかが重要と話していました。
 その他の質問にも真摯に答えていただき、とても充実した内容でした⭕️

🏥人生初のコロナ罹患🥵

 2024年(令和6年)11月1日(金)の夜に発熱🥵
 翌日、病院🏥で検査🔍したところ、コロナでした。5日間は刑務所のような暮らしです😆

本の街・神保町を元気にする会

【11月4日開催!!ふるさと文学2024・鴎外・一葉・漱石の神保町】
神保町ゆかりの三文豪の軌跡をライブステージで!人間国宝・神田松鯉他の作品朗読、今村翔吾、京極夏彦、中島京子のシンポジウム!

行きたかったのですが、コロナのため行けませんでした。残念無念。

行った方によると、ホールは2階席も埋まる満席だったとのこと。

「本の街・神保町を元気にする会」
これからも応援📣します❗️

インバウンド需要のある本📕

 京都駅の、ふたば書房さんの週間ベストの1位は、『Handy Japanese Conversations
Master Phrases through MANGA』(くろしお出版)で、2位は、本屋大賞の『成瀬は天下を取りにいく』でした。

外国人が多いところでは、平積みおすすめですね。

つづく

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