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一夫多妻制では少子化の解決にはならない👨‍🦳👩👱‍♀️👩‍🦰👩‍🦱👦👧🧒👶

自分は少子化対策のためにこれまでの家族制度を見直していっそのこと一夫多妻制(または一妻多夫、多夫多妻のポリガミー)を認めたらどうだと思っていた。

諦観の念を持ってしまった非モテの意見すらこれに席捲されるようなものだったし、現実的にも非嫡出子(私生児)への相続も嫡出子(実の子)と同等の権利が得られるとして裁判で決着がなされていた。

詰まり、昔の一夫多妻制に戻ってしまったようなものである。

強者が別に配偶者を総取りでもいいと最早非モテ達は自分の趣味や人生に干渉さえしてなければ他人の家庭のことなど首を突っ込むことはしないというとても平和的な姿勢が貫かれていたと思われていた。

自由主義社会、人権が守られた社会に於いてそうであれば良かったのだが、結局そうはならなかった。

何度も繰り返して言うが前年度の出生者数が80万人を切ってしまった。

コロナ禍が更なる追い討ちを掛けたとも言えるが、少子化は50年前から言われ続けて段々と減って来た証でもある。

二人生まれればいいやと思っていてもその子供が果たして更に家庭を紡ぎ出せるのかと言ったらそうでもないようである。

どんなことをしても子供の出来ない家庭が出て来る。

何度も例に出すが統一協会は養子の采配すら行っていたのである。

統一協会が気持ち悪い程徹底した合理的なことをやろうとしても結局は金蔓の確保なので、殆どの家庭はそれで崩壊して二世であった山上徹也は中年になっても結婚すら出来ない状況になっていた。

兎に角二人産んだ所で根本的な少子化の解決には至らない。

二人の子供がそれぞれ結婚したとして片方が子供を二人授かってももう片方が子供が出来なければ、言い方が悪いがそれで打ち止めということになる。

命を紡げなかったということで一つの家庭は断たれ、漸次的に人口が減り続けていく。

それを踏まえて一夫多妻制で考えてみれば自ずとそればかりで少子化対策にならないことくらい見えて来そうである。

江戸時代の大奥ではモテないような女性を囲った救済策が採られていたが、これはその人自身や元いた家庭を救えるかも知れないが個別の子孫を紡げるかと言ったらそうでもないと単純に考えられる。

側室は原則一人しか子供を産まない。

そもそも側室はモテの強者の総取りの証というジャイアニズムでもなく「名」を維持していくためのものである。

名とはその名の通り名前であり、土地のことであり、財産でもあり一角を支配し得る証明である。

近代国家でなかった社会では土地(財産)を名実共に治めている人がいてこそ成り立っていた。

明治大正昭和の戦前位まではその名残が維持されていたが時代を経る毎にお妾さんを娶るということがなくなって来るのである。

戦前の政府が国民国家を作るに当たって意図的に量産の出来る家庭を作らせて殖やして行こうと考えていたのかも知れない。

明治政府は別に大名が治めるだけの日本国家のまま突き進もうとは思っていなかったのである。

大名だけでなく土地や財産持ちの人が側室囲ったとして原則側室一人につき子供が一人生まれたらそれでお終いなのでどう考えてみてもそれで尻窄みとなる。

「家」は保たれても全体としての人口増にはならない。

恐らく、古代の皇室や江戸時代の一時期の尻窄みはこうしたことによるものだったのかも知れない。

側室ばかり囲えば結局それだけいっぱい囲うだけなので段々と減るばかりなのである。

一人っ子家庭を思い浮かべればいい。

二人家庭でもその子が家族を作れなかったら実質的な一人っ子である。

側室一人につき原則一人の子は一人っ子と同じである。

女児が生まれたらその子は別の大名の家に嫁がせることをしたり、男児だったらどこかの大名の養子か出家という形を採らされていたことだろう。

昭和後期に見られた一人っ子がどんな時代でも存在していたということになる。

どんな時代でも財産を持てる強者は存在するが、愛人を多く囲う人はその名残とも思えるが、愛人に子供を産ませても愛人は一人しか子供を持たないことになる。

これを認めてしまえばやっぱり少子化への道に突き進むことになるのである。

重婚を解禁したらどうなるか、非モテは益々縁がなくなるし、強者の下へ集う人が増えて来てしまうということが目に見えて来る。

ハーレムっぽいギャルゲーや恋愛漫画では主役はモテモテなのだが最終的にはみんな振って初めて会ったヒロインと結ばれるというオチとなり、振られたヒロイン達は別の人生を歩むことになるが他の男と不本意ながらも妥協するというある種の悲しい結末となる。

不本意な人生を歩みつつ恨みごとを残し不倫とかの物語を個別に楽しんでいくものなのである。

昭和歌謡は不倫とか振られた歌とかそんなのばっかりなのは現実的な悔しさを滲ませているように思える。

一夫一妻なかりせば、己が幸せであるまし。

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