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出口は見えて来るか

国は漸く緊急事態宣言の緩和若しくは解除に移行することに決めた。

長い長い道のりだった。

当初は自粛要請はすれど補償はせずという態度を貫いていたが結局国民の強い要望によって政府が折れることとなったのである。

事業者には持続化給付金の支給で各個人には10万円の補償をすることとなった。

物凄い財政出動である。

今までケチっていた日本政府はどこへ行ったのかと思う。

財政の健全化は国際社会に対する約束事のようなもので色々と渋っていた筈だったが日本は別に破綻している訳でもないのでそれが可能となった。

と、こういう話はこのnoteで書くことではないのでこれはここまでにして格闘技についていつも通りに書いていこうと思う。

2月まで興行が行われていたがボクシングは興行をストップさせ、プロレスも緊急事態宣言が出されてから一斉に自粛をするようになった。

この2月末から4月の頭まで一ヶ月の間だったが今考えてみても果たして自粛なんてする必要はあったのかさえ思う。

ピークはとっくに過ぎており現在まで緩やかになっている。

この間に選手達の仕事はなくなりギリギリのところで生活をせねばならなくなってしまった。

ジムも要請に従わざるを得なくなりどこも経営が危うくなってしまっているという。

中小企業の法人であるならば最大200万円、個人事業主なら100万円で申請すれば審査を経て支給されるという。

自粛要請に従っているので本来入る筈の収入が絶たれゼロになるのである。

国民が国に貢献をしているからこそ給付金を貰う資格がある訳だ。

本来なら、4月5月に試合がある筈だがそれも無くなってしまっているのである。

だからこそ貰う資格がある。

風俗従事者も貰う資格がある。

国家としては風俗産業は止むに止まれぬ事業と見做しており、いつまでもそんなところにいるなという姿勢を貫いているので風俗従事者には手助けするようにはしてないようなのである。

個人事業主には給付することとなったが、箱を貸している事業者には給付対象外となっているようである。

職業選択の自由で法の下の平等である筈が差別化されているのだが売春禁止法によってそういう認識に収まってしまっている。

個人事業主である格闘家で申告しているとあるが、まさかしていない選手はいるのだろうかと思う。

先に挙げた風俗従事者にも言えることだが、納税の仕組みを知らないで大人になる人はいるのかと思う。

信じられないかも知れないがそういう人は現実的にいたりするのだろう。

全員が全員そうではないので申告している人は歴としている。

ボクサーの場合はどうだろうかと思う。

プロボクサー一本で食える選手は殆どいないのでボクシングが副業となっている選手の方が多いだろう。

しかし、給付を待たずに辞めていく選手がいたりするのでボクシングの地位がますます下がってしまっているようにも思える。

生活のことを考えたらボクシングを選べないということになってしまう。

このままでは日本におけるボクシング文化がなくなってしまう。

既に崩壊寸前のところまで来ているがここへ来て更に追い討ちを掛ける。

コンプライアンスを守りますと言っても従事者を誰も守ってくれやしない。

6月末まで後楽園ホールが使えなくなっているが、それ以降も色々と制限を設けるのだろうから更に厳しくなって来そうではある。

準備の目処は立ってはいないが、YouTubeデビューをするボクサーが増えたような気がする。

芸能人達のYouTubeデビューもそうだが既存の枠組みが崩れてしまっているので各自生き残りを図るしかないのだろう。

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