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K-1卒業生(中途退学者)のこれから

この記事を書き始めたのは今から3箇月前だったが、書き切るまで時間が掛かってしまった。

全く自分の不徳の致すところなのだが、書こうと思ったら展開が更に変化して手付かずになってしまった。当然途中で書いていた記事も全部消してから改めて書くことになった。

元々タイトルも「ルキヤのこれから」にするつもりだったのだが、文字通り他の選手達も続けてK-1を脱藩するかの如くに至っているのでタイトルも変えることにした。

ルキヤこと安保瑠輝也が契約を消化せずにK-1を出て行ったことで展開が変わってしまったと言わざるを得ない。

契約満了しないで出て行く場合は違約金を払うと言うことになるらしい。

平本蓮も木村ミノルも城戸康裕も契約消化するまでほぼ1年間棒に振っていたようなものだったらしい。

皇治やルキヤは契約期間が残っていたが途中で違約金を払うことで出て行ったようである。

セルフプロデュース出来る人間は自らお金を生み出せる力があるので違約金位出せると高を括っているようにも見える。

一見トラッシュトークをやりたがる平本蓮や木村ミノルは契約を反故にしないで満了まで待っていたのだから中身は真面目なのだろうと感じる。

ある程度の知名度が付けば注目してくれる人が出て来るので後はそのキャラクターを買ってくれる人が出て来れば上出来だろう。

結局彼らを買うのは誰かと言ったら国内大手ならRIZINだろう。

テレビ局から追い出されたRIZINはPPVを駆使してお金を大量に集めることが出来るようになったとも思える(THE MATCHは物凄いほどのお金が舞い込んだという)。

そのお金に釣られてK-1選手達がRIZINに向かう。

尤もK-1自体が余り無理をしない100年続くような経営を選んでしまったので選手達のこれ以上のモチベーションを上げることは出来なくなっているようにも思える。

当初から言われているようなKrushに毛が生えたような興行であると。

そもそもKrushも外国人選手を呼んでいた筈なのだが、K-1を世界基準とすべくKrushがダウンサイジングしてしまったようにも感じる。

K-1無差別級トーナメント覇者だったマハムード・サッタリの音沙汰がなく、ステファン・ラテスクに負けて以来ことある毎のK-1の大会から名前すら出て来なくなっていた。

サッタリがどうも朝倉海達と一緒に練習しているらしくて、K-1をこのまま脱藩するのではと思われている。

K-1自身も去る者は追わずという感覚なのでこうした谷川聖哉のような二番手三番手の選手を育て上げて維持していくつもりなのだろうと感じる。

雑草魂みたいな感覚をファンが勝っていくと言ったものだろうか。

誰が一番強いというものではなく、強さを見せるのが今のK-1なのだとも思う。

ただ、K-1に苦言を呈するならばバシバシとタイトルマッチをやらせるべきである。

契約の都合上恐らく出来ずにノンタイトルのスーパーファイトくらいしか出来ないのだろうが、同じ契約選手であっても勿体ぶっているようにも感じる。

武尊もそうだし、クルーザー級王者のシナ・カリミアンもクルーザー級での試合をせずにヘビー級の試合ばかりさせているようにも思える。

確かにコロナ禍で外国人選手など呼べずに国内でぐるぐる回すしかなかったこの3年間でもあったが、サッタリとも闘う時期を逃したりと次第にその価値自体を下げさせてしまうこともあったとも思う。

本当は気付いているのでは?

タイトルに価値があるのではなく、選手の試合そのものに価値があるということを。

贔屓の選手が負けたら観客が来なくなるとでも思うのだろうか?

K-1自身も新しい選手がどんどんと出て来ているので別にそれが勿体ぶったものでもなかろう。

なんだかタイトルとは違った内容になってしまった。

結局卒業生も退学者もある意味どうでもよく「K-1自身のこれから」だったりする。

最早永久契約みたいなものはなく武尊すら出て行ったのだし、そもそも人間には寿命があるのだから遅かれ早かれK-1のマットを降りることになるのである。


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