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海辺のコーヒーと深呼吸。

地方に来たけれど、今の時代オンラインでどこでも繋がれる。テクノロジー技術の恩恵を受けて、情報も人も圧倒的に少ない場所でも脳みそがワクワクするかのような友達に遭遇することができるし、遠くにいる子どもたちのために何かをすることだってできる。

とはいえ、パソコンに向き合うというのは生身の人間に向き合うのとはやっぱり違う限界があって、目ん玉と頭を画面の奥の日のと目線へと向けるのだけれど、心がどこか違う方向に向いてしまうことがある。それでも、やっぱりそっぽを向くことなんて出来やしないから、向き続けるのだけれど。

そうすると次第に疲れが溜まってきて、まるで長編のテレビを見た後のような感覚になる。肩がじんわり痛くて、目の奥もヒリヒリする。時間を追いやって適当なものを口に放り込んだりすると、お腹も変な満腹感。

青色の海やそこに浮かぶ島々の景色ー。
波の音を聞きながら、熱々のコーヒーを片手にふうっと息を吹いて少しずつ飲むコーヒーの美味しさは格別だった。全身に透き通った酸素が巡っていくのを感じると、自分に対する配慮というか優しい気持ちが湧いてくるのはなぜだろう。

地方に来たからゆっくりな時間を過ごして、健康そのものの暮らしができるほど単純ではなかった。どう暮らすのかは自分でどう自分や自分がこなす仕事と向き合うかなのだわ。

切るのが面倒になってしんなりとさせてしまった葱を慌てて刻んで冷凍庫に入れたり、買ってきた新じゃがいもを茹でてポテトサラダを作り置きした。
家でも仕事がしやすいように、家具の配置を少し変えてみた。
洗濯物を回して柔軟剤の匂いでお部屋を満たそう。

自分の暮らしの丁度良さを測っていこうじゃないの。
”今日の自分は調子がいいじゃない”って、そう言えるヒントを回収しなくちゃ。