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大塚幸代さんとチェコに行けてよかった2007

みなさんはデイリーポータルZをご存知でしょうか。

…という書き出し、noteっぽいですよね。ふふふ。


noteでチェコのことをまとめるにあたり、ライターの大塚幸代さんが「デイリーポータルZ」というサイトでチェコ旅行記を載せてくださったのを紹介したいと思っていました。

大塚さんはデイリーポータルでたくさんの記事を書いていらして、私もよく読んでいました。

私は、大塚さんがいろんな外国のこと書いてくれたらいいのになーと思っていて、自分からオフ会という大塚さんに会える場に行きましたが、まさか一緒にチェコ旅行に行くような関係になるとは思ってもいませんでした。

いまでも私はベトナムに観光に行くとき、大塚さんのベトナムの記事を参照しています。
決して最新お役立ち情報ってこともないのに、不思議とスタンダードな目的地をカバーしていて、私が一人旅だからなのか、大塚さんの文章が読んでいて楽しいです。
もしかすると、チェコに行く人、行ったことのある人も、大塚さんの書いた記事を参考にしたり、共感したりできるんじゃないかなと思うので、コメント付きでまとめてみます。

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そもそもこの旅行が決行されたのは、冬の夜、駅前を歩いて家に向かっていたら、記事にも出てくるニシさんから私の携帯にお電話があったのが始まりでした。

「カジハラさん、よかったらチェコに行きませんか。お忙しいとは思うんですけど、3人でっていつでも行けそうだけど、行ける機会があっても行こうとしなければ行けないんだよ」

という趣旨のことをニシさんはおっしゃっていました。
ぴんとは来なかったですが、私は電話の向こうで二人がお酒を飲んでるのを感じながら、チェコに行くこと自体にはどんな形でも肯定する気持ちがありましたので、了解しました。

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そして、帰国後に大塚さんが書いてくれた第一回がこれ。

記事の公開当時の反響としては、「まだチェコについてないじゃん」という声があったのを覚えていますが、ヨーロッパ旅行というのはたしかに飛行機に乗って現地に着くまでにひとつの物語になるくらいの時間とエピソードが生まれがちです。
そして、最後まで読むとわかりますが、ちゃんとプラハのホテルには着いています。

このホテルもコロナ前に閉業してしまったけど、チェコ人に紹介されて長らく定宿にしていたところでした。こういうのを大塚さんが文字で残してくれていてじんわり温かい気持ちになります。

ここまでで私にとって印象的だったのは

  • 成田で待ち合わせた大塚さんの荷物がびっくりするくらい小さかったこと。ファブリーズでなんとかしようとしていて目から鱗だった。

  • チェコに何かしらの安心できるつながりを探しているのか、大塚さんはタクシーの運転手が聞いてるハードロックの音楽について興味を示していたこと。

  • チェコに来ると誰しもことばの問題が発生するが、私に頼りきりな人、自分でなんとかしようとするけどあんまりできてない人、などもいるなか、大塚さんはちゃんと的を絞って単語を覚えていて、偉いな、賢いなと思ったこと。

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二回目の連載では、プラハの名所を歩いています。
トラムや地下鉄はあまりいまと変わらないのがわかりますね。
プラハ城はいまより観光客が少なくて、確か黄金の小径は入場料もなかった頃ではないかと思われます。

私は、大塚さんが腰を痛めているのを全く知る由もなかったですが、斉藤和義のこととか話してるのが、こうやって残っていてエモいです。

日本人が何十年経っても、どうしてもスメタナの作ったメロディーに歌詞をつけて歌ってしまうのはなぜなの。いまだに不思議です。

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第三回はけっこう盛りだくさんで、チェコでお友達のイジーさんとビールを飲んだこと、クトナー・ホラの骸骨教会に行ったこと、その帰りに駅でエロ新聞を買ったことが書いてあります。

イジーさんは日本でもお世話になりましたが、出版社勤務のニシさんと日本文学談義でもりあがっていて、いい会合をセッティングできたなぁと思いました。

このとき、そういえばイジーさんとムーステックという街の中心で待ち合わせをしていました。
まだスマホもなく携帯のショートメールでやり取りをしていたら、

「私は水色の上着を着ています」

と連絡が来たので、水色ってめずらしいね、と思いながら待ち合わせ場所にいたら、イジーさんが紺色の上着を着ていてびっくりしたのを思い出しました。思わず、

「水色じゃないじゃん」

と言ってしまいましたが、イジーさんはこれは水色でしょうと答えていました。
個人的な経験ですが、チェコ人と色の話をするときは注意が必要です。

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第四回はエロ新聞の中身とチェスキー・クルムロフ。まだ3月の寒い季節でしたが、このお城の奥にある何もない草原に寝ころがっていたのは快適すぎて、いまでも覚えています。

チェコ語で「ホ」で始まるびろうな単語をお二人に教え、宴もたけなわであります。
友人との旅行中は、おたがい仕事からも解放され、日常を離れて、同じ生活をするからなのか、だいたいこういう「ホ」で始まる系の話に落ち着く気がします。

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第五回はチェスケー・ブジェヨビツェのマクドナルドと、プラハに戻ってきての反省会など。
私のmixi日記の引用と、あと私が飛行機の座席ポケットにデジカメを忘れるという最大のミスをしたことが記されています。あのときは、ご、ごめんなさい。

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そして、その後、コネタ集まで綴ってくださっていた。
大塚さんはそういえば二日目のプラハで、百均のような店で方位磁針を買っていました。
何回も旅行していても私にはない発想だったので、新鮮でしたが、大塚さんは「だって必要でしょ」という感じでいらっしゃいました。

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当時の写真の画質が低くて、それだけが古い記事だということを伝えてきますが、記事の内容はまったく古びていなくて、いま読んでも今年の旅行かと錯覚しそうになります。

当時も貴重な記事でしたが、いまもひきつづきおすすめしたいチェコの記事です。
大塚さん、どうもありがとうございました❤️❤️

ここまで読んでいただき、とってもうれしいです。サポートという形でご支援いただいたら、それもとってもうれしいです。いっしょにチェコ語を勉強できたらそれがいちばんうれしいです。