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一週間の過ごし方・チェコ語サマースクール1997

1998年10月28日に開設した「チェコ人になりたい女の子のおはなし」というサイトのコンテンツをこちらに載せています。



最初の日は歓迎セレモニーがありました。
カレル大学の先生やサマースクールのスタッフをしてくれる学生が紹介されました。
その後、ワインやごちそうをいただいて歓談。

すると、そのうちスプーンでワインの瓶をたたく音がします。
カンカンカンカン・・・
その音のする方を振り返ると、韓国から来た学生たちが立ち上がっていました。
学生が大勢と、彼らを引き連れてきたと思われる年輩のおじさんが数名。
おじさんの一人がチェコ語で挨拶しました。
「私たちは韓国から来ました。今日は韓国の歌を歌おうと思います。」

歌い終わると拍手が起き、まもなく違う方向からカンカンカン・・・
「僕たちはフランスから来た学生です・・・・」

そんなふうにいくつかの国がチェコ語であいさつし、自国の歌を歌いました。

「私たちはアメリカから来た学生です。
これから歌う歌のタイトルは、『アメリカはうるわし』です」
アメリカの学生は、「うるわし」を強調して言いました。
アメリカなどのように、数十人単位でサマースクールに来た人もいれば、ハンガリーは3人であいさつして歌ってくれました。

宴もたけなわになる頃、日本も何かやらないと・・・と言う声が出ました。
カルチャースクールでチェコ語を勉強している社会人の女性がどうする?と声をかけてくれました。

日本人参加者は
北海道大学の男の子と
わたしと同じ大学から女の子が2人、男の人が2人、
あと、その場で知り合いになった、カルチャースクールでチェコ語を習っている女性が4名ほどでした。
いろいろ話し合いましたが、何を歌うか、とても悩みました。

国歌、は何となく身近でないし、歌詞やメロディーがあいまいだという人もいました。
童謡のたぐいならみんな知っているけれど、少し幼くて、なんだか場にそぐわないし・・・
女の人が「花」はどう??と言いました。
タイトルではわかりませんでしたが、
「はーるのうらーらーのーすーみーだーがーわーーー♪」
と歌われると、誰もが「ああ」とわかったので、それにしました。
大学の先輩が男性パートをしっかり覚えていたのでハモリもできました。

 



さてさて、月曜日から金曜日は授業がありました。
時間割は

A、Bのクラスだと先生が必要に応じて、英語・ドイツ語・フランス語他で解説してくれました

どのコースも、13:20には授業が終わります。
その後、昼食を取り、14:00からはいろいろ催し物がありました。

たとえば・・・
 プラハ市庁舎で、市長さんの挨拶を聞く。
 寮の近くにあるホテル「ピラミダ」でチェコ映画鑑賞。
 夕食後にクラブ室で講義とビデオ鑑賞。
 オペラ・美術館・展覧会・コンサート鑑賞。
 夕食後にクラブ室でチェコの歌の夕べ。
 ブルタバ河(モルダウ)クルーズ。ちなみにビール飲み放題。
 近場の名勝旧跡見学。

土曜日は一日中、日曜日は午後から遠足でした。
ボヘミアの代表的な観光地はこれで回れました。
ただ、いつも2つコースがあって選べるのですが、どちらか片方しか行けないのは悲しかったな。

 

 

ここまで読んでいただき、とってもうれしいです。サポートという形でご支援いただいたら、それもとってもうれしいです。いっしょにチェコ語を勉強できたらそれがいちばんうれしいです。