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コフォラの工場を洪水が襲う

みなさんはコフォラ(Kofola)をご存知ですか。

チェコおよびスロバキア以外では見たことのないコーラみたいな飲みもの「コフォラ」。
黒い炭酸飲料なのでコーラみたいですが、ジョッキに入れて飲むことも多くビールみたいでもあります。

コフォラは1960年、当時のチェコスロバキアでは入手できなかったコカコーラやペプシに代わる飲料として生まれました。

14種類のハーブとフルーツ、それに甘草の香りが添えられた炭酸飲料です。


ラズベリー味

近年はスイカ味、チェリー味、あんず味、砂糖不使用などのバリエーションも増え、ラベルやペットボトルなどに見られる、遊び心あふれるポップなチェコらしいデザインも魅力的です。

奥は生ビールです

私はお酒が飲めないので、チェコ行ってもビールも飲めないのですが、コフォラをジョッキで飲んでいれば、チェコになじもうとしている、またはなじんでいる雰囲気が出るので、行くたびに飲んでいます。

瓶もあります


さて、日本でもニュースになっていますが、いまチェコは東部、南部を中心に洪水の被害に襲われています。

この洪水でなんとコフォラの主力工場がやられてしまいました。
工場はクルノフという街にあり、チェコの北東部、ポーランド国境に近く、今回洪水の影響がひどかったエリアです。

コフォラの公式サイトで公開された画像がいろいろなニュースサイトでも紹介されています。

製造に関連する機械への影響は少なかったようですが、商品倉庫が浸水。
SNSでは、泥水にコフォラの樽がどんぶらこどんぶらこと流れている動画も。

コフォラの工場は他の街にもあるそうなので、クルノフの分もカバーして稼働するそうですが、大量に樽が流れ出てしまっているため、樽ごと持ち帰り、家で飲んじゃう人もいそうです。
ニュースでも「樽を工場に持ち帰ってくださった方には感謝しています」という従業員の言葉も。

チェコの洪水、峠は越えたとのことですが、これからまだニュースが続きそうです。

ここまで読んでいただき、とってもうれしいです。サポートという形でご支援いただいたら、それもとってもうれしいです。いっしょにチェコ語を勉強できたらそれがいちばんうれしいです。