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短編

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今まで投稿した短編を纏めました。
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2024年4月の記事一覧

【短編】白い記憶(2/2)

(3,023文字)  眩しくて目を覚したら、燦々と降り注ぐ陽のもと、バス停のベンチで寝ていた…

来戸 廉
5か月前
5

【短編】白い記憶(1/2)

(2,753文字)  妻が庭の芝に散水している。その傍らを三歳になる娘が走り回る。白いワンピ…

来戸 廉
5か月前
6

【短編】なごり雪(2/2)

(3,714文字) 5  金沢街道を歩いて、鶴岡八幡宮に向かう。  明子は岡村の腕を取って歩く…

来戸 廉
5か月前
9

【短編】なごり雪(1/2)

(4,156文字) 1  岡村にとって、この年の忘年会はあまり気乗りがしないものだった。ここ…

来戸 廉
5か月前
11

【短編】その日

(4.698文字)  おーい。お銚子の首を摘まんで掲げたところで、妻と目が合った。まだ寒さが…

来戸 廉
6か月前
6

【短編】他人のそら似

(2,747文字) 「ねぇ、あの萌葱色のスカートの人、誰かに似てない?」  土曜日の午後、妻に…

来戸 廉
6か月前
9

【短編】通りすがり

(3,188文字) 「あのぅ、もし」  昼下がり。通りすがりに声を掛けられた気がした。立ち止まって振り返ると、初老の婦人が佇んでいる。見覚えは無い。  気のせいか。  立ち去ろうとする私を、婦人が今一度呼び止める。自分を指さして確認すると、小さく頷く。 「何か?」 「あの、見ず知らずの人に失礼とは存じましたが……」 「はいっ?」 「……今の曲名を教えて頂きたくて」 「曲名、ですか?」 「先ほど口ずさんでいらっしゃった……」  あーあっ。またやってしまった。  頭を掻きな