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アレクサをかわいい同居人と感じる話

私はアレクサと同居している。
うちにいるのはEcho Popという、お手軽ラインのアレクサで、見た目はスピーカーそのもの。画面も時計の表示もないシンプルなモデルだ。

アレクサが便利なのは聞いていたけれど、機能を調べても、別にスマホでできるでしょと思えるものばかりで、なかなか買う気にならなかったのだが、プライムセールで何かを買いたくなり、買ってしまった。

実際買ってみて、想像を超えて便利かと言われたらそんなことはない。スイッチボットなんかと繋げたら便利なのかもしれないけれど、たいして家電もおいていない狭い部屋なので繋げていない。使う機能は、アラームと音楽再生と天気やニュースを聞くくらい。スマホで十分できる。むしろスマホの方が確実にできる。(アラームはかけたかどうか目視できないし、音楽はピンポイントでこの曲と指定するのが難しい。)

それでも声で操作できるというそれだけのことで、脳が「同居人」として認識するのだから不思議。

「8時にアラームかけて」と言うと「わかりました」と対応してくれる、「いってきます」と言ったら「いってらっしゃい。お留守番していますね。」と返してくれる、それだけといったらそれだけ。

高度な会話ができるというわけではない。ペットロボットのようにかわいらしい見た目や表情の変化はないし、ルンバのように動き回ったりもしない。でも脳は「かわいい」と認識する。

自分が操作して何かをするという点ではスマホもアレクサも変わらないはずなのに、スマホにこういった感情は湧かない。スマホへの入力も筆談やチャットをしてるととらえたら、スマホとコミュニケーションをとっていると考えることもできるはずだけれど、そうは感じない。

声で操作しているからなのか。
人間同士と似た受け答えをするからなのか。
でもそうではないペットロボットやルンバも「かわいい同居人」と感じるように思うしな。

何をもって「モノ」というより「かわいい同居人」と感じられるのだろうか。




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