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「展示会」とか「イベント」が開催される直前で中止する理由に関して解説します!!

1.アフターコロナの現状

実はわたしは結構長いこと展示会やイベントの主催業をしておりました。その観点から少しこの話題に触れたいと思います。コロナ騒動がおちつき、展示会やイベントが戻ってきたなと感じることが多いです。フルリモートでいいじゃないかという意見もありますがリアルにライブやイベントを楽しめるのは高揚感を得られますよね。
実際にイベント業界などの状況をしるしたものでも以下のようにすでに案内されています。

イベントって「展示会」と「イベント」に大きく分かれています。「展示会」=ビッグサイトや幕張メッセなどの展示場で行う2B向け見本市。最近は2C向けにもあったりしますので徐々に境界線があいまいになっているように感じます。「イベント」=ライブやスポーツ、その他体験型など2C向けに開かれたものの多くをイベントとしています。

2.展示会やイベントの収支構造に関して

「中止」を語るときにやはりその要因として大きいのは収支にまつわることが多いのではないでしょうか。以下、展示会の収益構造などは日本展示会協会などがまとめております。

主催者は出展者(出展料)、参加者(入場料)をもらい収入を立てます。
逆に展示会場や支援企業(設営やステージ、出演者等)に支払いをします。

イベントの収益構造は以下のように考えられます。

主催企業などが協賛、出展者、入場料を収入とします。
支出などは展示会と同様にイベントスペース、支援企業などに払われます。

3.では「中止」になるときはどのようなことが考えられるのでしょうか?

一般的に考えられるのは「天災=地震や台風等」。直近では「コロナが理由」ともなっていました。そして、出演、参加予定のアーティストやスポーツチームが何らかの理由で来られない!!こういったことはよくあることとおもわれます。ただし、上記に記載したとおり、イベント、展示会の主催者もビジネスでしておられます。その意味では収支計画と異なり、①出展者があつまらず収入見込みが立たない ②チケットの販売がおもわしくなく来場者数があまり集まらない。 以上から収入計画が当初計画と大きく異なり、開催すれば「赤字」になるとの判断から中止することもあろうかとおもいます。

展示会などは本来でいえば、出展料で損益分岐点を超えていないと基本は成功とはいえないでしょう。入場料などはあくまでも「おまけ」という考え方になるとおもいます。一方、イベントは協賛費とチケット代が重要です。ライブなどは先行販売からはじめ、一般販売時には約9割程度はうれていないと相当厳しいように思います。

4.大事なことは中止発表をした後!

何かの理由で中止を発表!!理由が話せることと話せないことがあります。ただし、出展者、パートナー、出演者、関連企業様とイベント施設、そして来場予定のお客様に真摯に対応することが求められます。真摯な対応というのはどこまでなにをしてかは当然、各々異なってきます。でも、1年経過してまた、皆さんが協力してくれるような終わり方がとても大切なことだと思っています。

以上 文責:野瀬勇一郎


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